サッカー観戦日記

2021年10月17日(日) 関西大学ラグビー 京産大−近大

私のスポーツへの関心のほとんどはフットボールが占めており、その100分の1くらいで二位がアメフトやラグビーといったところである。近年ではアメフトは甲子園ボウルや高校生のクリスマスボウルがメインで、関西学生アメフトにはなかなか行けてない。フラッシュフィールドはいい会場ができた、と思いつつ、一回しか言ったことがない。一方ラグビーは毎年年末年始の花園の高校ラグビーがほとんどで、関西大学ラグビーは10云年足を運んでない。その大学で今季異変が起こっている。ラグビー界は競技人口が少なく、高校も大学も層が薄くレベルも高くない。世界でも行われていないから、総体的な順位はフットボールより上だが、それはブラジルではバレーボールのほうがフットボールより平均世界ランキングが上と主張するくらい空しいことである。

で、関西の大学ラグビーは天理大、同大、あと京産大で片付けられるくらいのものである。最多観戦チームは同大。平尾誠二の影響である。で、何が異変かというと、弱小の近畿大が快進撃を見せているのだ。天理大と同大を撃破し、何が起こっているのか、時代の変わり目が好きなので、京産大戦を観に皇子山に足を運んだ。湖西線の大津京駅で大勢降りる。多くは野球場に向かう。どうやら選抜高校野球の関西予選が行われているらしい。圧倒的に年配層で占められている。

そして皇子山陸に向かうと、結構観客が多い。(サッカーの)高校選手権滋賀大会準決勝に準じるレベルだ。だが中央付近は密だ。隣り合って座っている。座席にバツ印すらないので、意識の低いラグビーファンが隣り合っている。怖いので一番端っこ付近に座る。入場時は端っこはがら空きだったが徐々に増えてくる。結局二千人をちょっと超えた2024人だったので、ほんとに高校選手権滋賀大会準決勝に準じる。しかもビールまで売っていたようだ。ラグビーといえばビールと酔客である。

さて試合は立ち上がりいきなり近大がトライを決める。だが、どうやら近大はスクラムが強いだけである。まるでワールドカップで見たナミビアみたいだ。ナミビアはパワフルではあったが、高校ラグビーよりも下手だった。つまりまるでパスを回せないのだ。これが「世界大会」に出るあたり、ラグビーが世界で行われていないローカルスポーツということがよく分かる。で京産大はパワーもあるが、回せるし、近大もファウルするのでペナルティーゴールなどで逆転、引き離す。ゲームが進むにつれて近大もパスを回し始めるが未熟である。映画「ドラゴンへの道」のラストボスが、足を使い始めたブルース・リーを見て、たどたどしく足を使い始めるが、未熟さが目立つみたいな感じである。ナミビアよりは上手いが。スクラムの強い関西で健闘するためにパワーだけをつけたのか、近大は最後まで力攻めしかなく、12−16と健闘したものの、京産大に敗れた。もし勝っていれば、残りのカードから言って、近大がまさかの優勝しただろう。

さて、運営ははっきり不安だ。コロナ禍での運営が分かってない。特にラグビー界は天理大ラグビー部のクラスター発生により、半ばパニックになった人たちによる激しい誹謗中傷を受けたというのに、教訓を学んでおらず、アリバイのように場内放送で、ソーシャルディスタンスを守ってください、とたまにいうだけで、スタッフが直接密を解消する動きは全くない。大学ラグビーで再度クラスターが発生すれば、迷惑はほかのスポーツなどにも及ぶ。ラグビー界は自覚と責任を持ってほしい。


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T.K. [MAIL]