サッカー観戦日記

2022年01月09日(日) ラグビーリーグワン NTTドコモレッドハリケーンズ大阪−ブラックラムズ東京

今年からラグビーはリーグワン、といっても1部リーグから3部リーグまであるのだが、とにかく「プロリーグを目指す」「世界一のリーグを目指す」方向で新リーグができた。長らくフットボールを敵視し、「アマチュアリズムのラグビー、プロフェッショナリズムのサッカー」などとコンプレックス交じりの見下す視線でアピールしてきたラグビー界としては隔世の感がある。もっともラグビーはローカルスポーツなので「世界一のリーグ」といっても、「日本将棋は世界一」「競技かるた日本一は世界一」「野球アメリカリーグの優勝ははワールドチャンピオン」というくらい嘘大げさ紛らわしいのだが。このサイトでは通常サッカーの観戦記だけをアップしてきたが、実はアメフトやラグビーも観る。ラグビーは例年花園の高校ラグビーで、実業団は神戸製鋼や近鉄を観てきたが、長らく実業団からは離れてきた。今期は大学ラグビーでいきなり近大が優勝争いしたことから皇子山に近大目当てに観に行った。ラグビーリーグワンはまるでフットボールのフランスのリーグアンと同じ命名だし、プロを目指すといっても、バレーボールのVリーグ(先行するフットボールのヴェトナムのVリーグのパクリっぽい名前だ)と同様、小さな改革で、実質名前を変えただけに終わると踏んでいるが、とにかく記念すべき新リーグの開幕節に足を運ぼうと思った。NTTドコモ対リコーである。まあ名前はレッドハリケーンズ対ブラックラムズだが。C大阪のホームスタジアムの桜スタジアムで行われる。いうまでもなく桜スタジアムは大阪市立だからラグビーにも使われる。

私の席はバックスタンドである。まずチケット代が高い。強気の4500円。ラグビーの人気からして客が入るわけがない。キッチンカーはそこそこ来てるが売れてなくて、しかも、やはり値段設定が高い。強気の商売か、売れないこと前提か?客層はぱっと見ラグビー関係者やスクールなどの動員である。社員の動員も多そうだ。ポテトと唐揚げを買い、ラグビーにつきもののビールはこのご時世では買わない。ちなみにこの時期オミクロン株が広まり始めている。入場してスタッフに何人か質問するとみんな分かってない。一発で答えが来ない。リーグ改革の一つがホームアンドアウェイの運営である。つまりホームチームが運営している。これはサッカー界は80年代にはやっていたことだ。が、おそらくNTTの社員ボランティアは何もわかっていない。席に着きゆっくり待つと少しずつ観客が入り、意外に入りがいい。開始時には4千人を超えたと思った。そしてDJがNTTを煽るが、しかしホームチームのファンが少ないためか、観客の反応が薄い。プレーのたびに思い出したようにBGMを流す方式。NTTがトライを決めればクイーンを流す。しかし問題は歌詞を分かってないことだ。

「Don’t Stop Me Now」

Tonight I’m gonna have myself a real good time
I feel alive
And the world, I’ll turn it inside out, yeah
I’m floating around in ecstasy, so (Don’t stop me now)
(Don’t stop me) 'Cause I’m havin’ a good time, havin’ a good time

今夜、一人で存分に楽しむんだ
僕は生きている
世界をひっくり返すんだ、そうさ
快感の真っただ中に浮かんでいる、だから(今の僕を止めないで)
(今の僕を止めないで)楽しんでいるんだ、楽しんでいるんだから

(拙訳)

この部分が流れる。つまりチームプレーで奪ったトライのシーンに「一人で楽しむんだ」などと流している。

BGMはホームアンドアウェイがはっきりしている。つまりラグビーが事あるごとに言っていた、「ノーサイド」の精神や敵味方入り乱れる精神からも離れた様だ。さてゲーム自体はリコーがはっきり上で点差が広まっていく。レベルは、まあ、これからの向上に期待といったところだ。

観客数は4566人。サイトの分かりやすいところには書いてない。公式記録のPDFにある。このあたり、実は弱気だ。ぱっと見そこまでは入ってないので、実観客数ではなく、チケット発券数なのかもしれない。しかも第2節は1572人まで減っている。

ちなみにコロナ禍で苦しいスタートを迫られており、新国立での開幕戦は中止になるなど、開幕節でいきなり2試合が中止になり、その後も中止・延期が相次いでいる。スタートでコケたラグビーが成功するのか、Vリーグみたいなことになるのか?高校ラグビーや大学ラグビーには固定ファンがいるが、絶対数は多くはない。正直厳しい感じだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


T.K. [MAIL]