サッカー観戦日記

2025年09月13日(土) ヤマトタケルリーグ INTERNACIONAL−京都

JFA関係の最年少の通年リーグはU−13となり、関西の場合はヤマトタケルリーグと号する。U−12の次はU−15という区分は雑すぎたし、ナイキカップという国内においてはU−13から次年度冒頭ののU−14のカテゴリーの大会が新設されて観に行く機会を得た。ナイキカップは例えば大阪府大会の次は関西大会、で全国大会なわけだが、かつて大阪府大会決勝は毎年ガンバ大阪対地元の高槻FCだった。あまりの体格差・身体能力差の前に高槻FCは毎年惨敗した。Jクラブは早熟な選手が多いからだ。
で夏場の猛暑での観戦を避けて涼しくなったら中学生のリーグ戦を、と思っていたがJFAなどの公式サイトは直前になっても更新してくれないが、京都サンガのアカデミーページが更新してくれていた。これで京都対INTERNACIONALの日程が分かり行くことにした。会場はフレスカ神戸のグラウンド。フレスカのチーム自体は何度も観ているが、会場に行くのは初めて。最寄りのバス停から徒歩30分、なかなか厄介な山登りもある。むろん京都が体格で圧倒的優位と予想される。

ヤマトタケルリーグ
S.C.INTER NACIONAL−京都サンガ
9月13日 フレスカ神戸グラウンド 15時半 人工芝 晴れ


インテルナシオナル
九九
二五十三七番二六
十一
三九十四四番十七
一番

京都
四八五六五三
四二四六
五五
四七四十四五五十
六一

立ち上がり、いきなりインテルナシオナル7番がドリブルで突っ込みシュートまでいく。立ち上がりに気迫を見せて、全く飲まれない。立ち上がりべた引きではなく、ウイングの位置も高く、中に絞り気味。体格でも劣勢ながら11番や99番などは抵抗している。左センターバック14番以外はレフティはいないのかな?セットプレーが右足キッカー。7番がエースでドリブルは魅力的。99番はポスト役だが、後ろ向きポストに満足することなく、常に反転を狙う。11番の散らしは見事。後述するが京都のセンターフォワードが大柄で強力すぎてセンターバックコンビは2人とも引き寄せられる。前半はまだよかったが、後半は常に二人がかりで密集して見る。前半はインターセプトも狙っていたのだが、京都のセンターフォワードに通ってしまうので後半は腰が引けてしまった。その分も素晴らしいのが両サイドバックで、左の39番は対人が強く、苦しい1対1に勝ち、ゴール前でもよく足が出て、また右サイドバック17番は京都の左ウイングのタテへの仕掛けを見切っていたかのような守備で封じる。インテルナシオナルは両ウイングが戻り切れない状況で両サイドバックの奮闘が光った。やはり戦術を組み立てるうえで個の能力が計算できる、というのは大前提になる。キーパーはしっかりプレーできていたが、終盤にミスしたのが惜しい。

京都は立ち上がりビルドアップを狙っていたのだろうが、すぐにセンターフォワード56番に当てて前進という形になった。キック力に支えられたミドルパスのスピードと精度は素晴らしい。56番に出すと分かっていても通ってしまう。56番の動き方も見事だ。56番について。後ろ向きのプレーが多いが、引いて受けるタイミング、横に動くタイミングとポストに特化したプレーは圧巻。長身だしパワーもあるし、ボールが入ったら奪われない。前を向けたら更に良い。センターバックコンビもデカくて身体が強い。インターセプト数はあまりないが、壁のようだ。左センターバック40番はキャプテン。慎重な性格?右センターバック45番は特に身体が強い。46番はセットプレーを蹴る精度だが、そもそも京都は全員セットプレーを蹴られそうだ。48番は左足セットプレー担当。右ウイング53番はタテに仕掛けるが突破できず。

京都は強いパスで回したいが、インテルナシオナルが強度で対抗、ポストに当てる京都と細かく繋ぐインテルナシオナルの間で攻め合いになる。前半終了間際、スピードとボディバランスに優れる7番のスーパードリブルから99番が決めてインテルナシオナルが1−0と先制。場内どよめく。しかし直後に京都は右コーナーの流れから左寄りで45番強烈なミドルで同点。1−1。場内どよめく。13歳のキック力ではない。その前の高さも良かった。前半は1−1。

後半開始早々、京都46番の左コーナーをファーで空中戦で勝ち、ニア寄りに立っていた56番にしかできない高さで押し込み1−2。育成年代に於いて高さの差、成長の差というのは大きい。以降インテルナシオナルがウイングを高くし、更に7番をシャドーに4−4−1−1にしたのか、攻撃的で後方が何とか耐える。1対1に強いサイドバックの存在も大きい。しかし京都は56番が絶対に勝てるので、奪ったら真っ先に深いところを観られる。そして今季の京都のアカデミーはどのカテゴリーもカウンターが冴える。ドリブルの仕掛けも増えて、いい勝負に。ショートパスのインテルナシオナルとミドルパス&ドリブルの京都と。終了間際、インテルナシオナルがハーフウェイライン付近のフリーキックの全員上げてキーパーが蹴りに行くが、まさかのミスキックで飛ばず京都一気のカウンター、56番が沈めて1−3と勝負あり。京都は首位を守った。


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T.K. [MAIL]