サッカー観戦日記

2025年09月28日(日) 高校選手権大阪府大会4回戦の模様

今年の観戦テーマはなるべくプレミアプリンスを観る事。つまり高校生のエリートをかなり観ている。しかし元来は普通の高校生、平均よりちょっと上という程度の高校生をもっと観たい。コロナ禍で大阪府1部リーグをなかなか観られなくなって新たな発見がない。関西一円でいえば近年の発見は京都府1部リーグで観た大谷くらいだ。そこで高校選手権大阪府大会4回戦を観に行く。プログラムゲットも兼ねている。
なお大会名は「令和7年度大阪高校総合体育大会兼第104回全国高校サッカー選手権大阪大会」の2次予選2回戦という具合になっているが、簡潔を期すためここでは高校選手権大阪府大会4回戦とする。

実はこの日は摂津富田駅に不審物が発見されたため、JRが不通となり、急きょ阪急で大阪に向かい、その関係で第1試合のキックオフに遅れ、実質的に後半からの観戦になった。

まずは芥川−大商学園を観る。芥川は全国経験がありしかもベスト16まで勝ち上がった高槻の公立校だが、現在はごく普通の公立校が大阪代表になることは極めて困難なのが現状である。公立大会では上位に勝ち上がる力はあるのだが。大商学園もJリーガーを輩出した高校。
レベルを伝わるように書けるかはわからないが、たとえば地方の県大会でいえば、福井県や三重県は観ているのでその基準では大会序盤のそこそこ強い高校よりは芥川や大商学園の方がはるかに強いし、何なら地方のベスト4とは互角に近い勝負もできるだろう。大阪府は高校サッカーがかなり盛んな地域なのだ。なんなら今年の全国高校総体で観た恐らく大会でも下位の力の山形中央や高知中央相手なら劣勢ながら勝負には持ち込める。芥川も大商学園もある程度止めて蹴れて走れる。大阪府のトップ・オブ・トップとも落ち着いたスコアでゲームを進められるだろう。改めて4回戦まで勝ち上がる平均よりちょっと強い大阪の高校のレベルの高さを確認できた。スコアは芥川1−2大商学園で終わった。

第2試合はながら観戦を決意。
大阪立命館対東住吉を観る。大阪立命館は全国制覇経験がある。当時は初芝名義だった。昔の強豪校なのでJリーガーは出していない。当時の監督が和歌山県の初芝橋本を強化して、今ではそちらが有名になったというわけだ。対する東住吉は初見かも知れない。女子サッカーのクラベリーナ東住吉なら観ているが。少しずつ大阪立命館が上回り、最終スコアは3−0で勝つ。

大阪学芸対大阪学院は学芸が女子は全国でもトップの高校だが、男子は技術的には普通の高校で、全国経験がある大阪学院には劣勢。大阪学院は大院大(大阪学院大)に進み、しかも大学が高校から上がった高校をかなり使い、それでいい成績を残したりする。大阪学院高校は必ずしも大阪府トップの高校ではないし、現にプリンスリーグではない。選手を育てるようなプレースタイルでもなく、高速カウンターのイメージが強い。大学が特定チーム出身者ばかり起用すると後々リクルートで苦労するようになるのは李国秀さん時代の桐蔭学園→駒大の頃から明らかで、大阪学院高校に偏ったリクルートの大阪学院大には疑問も感じる。
さて試合は大阪学院が徹底的にサイドアタック。手の内を隠しているような気がするが、個の相手だと圧倒出来て最終スコア0−7で圧勝した。
大阪朝鮮対吹田に移る。大阪朝鮮は全国ベスト8の実績がある。野洲が全国制覇した年に準々決勝で対戦してPK戦で敗れた。最も現在では大阪府の高校無償化の流れの中、授業料を取る朝鮮高は厳しい。かつては在日の子息がスポーツというかサッカーをする上では重要な選択肢だった。が、すっかり力を落とし、大阪でトップクラスとは言えない。対する吹田はコンスタントに強い。双方ある程度止める蹴る走るぶつかるなどがしっかりしており、やはり大阪府4回戦のレベルの高さを感じさせた。最終スコアは1−2で吹田が勝つ。

他にもいくつかピッチを眺め、そしてJグリーン場内人が多いので、第2試合終了前にバスで撤退した。


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T.K. [MAIL]