| 2026年04月25日(土) |
プレミアリーグ 神戸−神村学園 |
高校生のリーグ戦の最高峰は全国リーグであるプレミアリーグ。関西からは東山高校、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸が参加している。この日は午前中に東山のホームゲーム、午後から神戸のホームゲームがある。が、どうやら両方は観られない、と思ったら京都駅から新神戸駅まで新幹線移動すれば可能と教えてもらった。さて、私は神戸のゲームだけ観る。年々各地のバスが減り、神戸の練習場へのバスは1時間に1本に減った。
神戸はおそらく全国でもトップクラスのクオリティを誇る。対戦相手の神村学園は昨年度高校2冠の強豪であり、高体連としては技術的に高く、フィジカルも神村学園中からの6年間一貫指導で高いレベルにある。近年地方の私学は一貫指導か全国からリクルートか、という流れになっている。もはや盛岡商や富山第一みたいな全員自宅通学での全国制覇は考えられない。
実はうっかりプレミアリーグプログラムの通販を忘れていたので選手リストの詳細は入手したら加筆します。
プレミアリーグWEST ヴィッセル神戸−神村学園高等部 4月25日 15時 いぶきのもり球技場 人工芝 晴れ
ヴィッセル神戸U-18 GK 1 胡云皓 DF 4 西村水岐 DF 5 坂口佑樹 DF 26 菊池謙剛 DF 29 リージャミソン大和 MF 6 上野颯太 (Cap.) MF 8 井内亮太朗 MF 38 花元誉絆 FW 9 上本佳生 FW 10 川端彪英 FW 42 山田凌也 控え選手 GK 21 木全皓志郎 DF 3 三谷友浩 MF 14 山下翔音 MF 16 井ノ本歩夢 FW 13 西田翔 FW 15 前田凱吏 FW 39 村吉正宗 監督 山道高平
神村学園高等部 GK 1 久保侑工 DF 5 大空星那 DF 7 奥田敦斗 DF 15 竹野楓太 (Cap.) DF 20 樽見俊太朗 MF 8 伏原俐空 MF 10 長友奏大 MF 13 伊藤賢人 MF 14 花城瑛汰 MF 18 増田宗一郎 FW 9 岡野綱人 控え選手 GK 17 常岡賢太郎 DF 2 愛川隼斗 DF 3 梶谷陸人 DF 4 尾関晴 MF 21 児玉称 MF 22 米村颯真 FW 12 大藪壯太郎 監督 有村圭一郎
神戸 九番十番
あ 九番
九番十番四二 八番六番 三八 二六五番四番二九 一番
神村学園 八番九番十四 十八十三 十番 五番二十十五七番 一番
立ち上がり、神村学園が押し込む。いわゆる「高体連ラッシュ」である。ただしこの高校が違うのは、単に敵陣に蹴りこみ競り勝って拾うとか、前から激しくプレッシングを仕掛けるというわけじゃない。ボランチの��長友がミスなく繋ぎ、サイドバックが大きく開いて高めにポジションを取り、インサイドの��伊藤�価�田が良く教えられていて効果的なポジショニングで引き付けスペースメイクしながら繋ぎにも入り、むしろセンターフォワード��岡野は勝てないのでポスト役でも競る役でもなく、相手を引き付けて味方を生かす役だ。��長友は完成度が高くて神村学園は彼の特徴を十全に生かしている。身体はないしスケール感にも欠けるが、高体連においてミスしない選手は貴重だ。しかも単に繋ぐだけでなく攻撃のスイッチを握り、前にも通す。何も無難なパスだけではない。バックラインも右センターバックキャプテン��竹野はドライブできてフィードがある。というより左センターバック�潅�見には全くフィードがないので神戸は竹野を切って樽見に持たせればいいと思った。��花城はスピード豊かなドリブラー。神村学園のエースナンバーは確認したことはないけどたぶん14番。 立ち上がりの神村学園のラッシュだが、神戸は対人守備がしっかりしているので落ち着いて耐えてやがて繋ぎ始める。 キーパー�仝佞蝋發気�あってキックも安定していて大学で即Aチームに入れるレベル。神戸はともかく、ほかのクラブなら高卒即プロもあるかもしれない。左センターバック�ズ筝�はレフティで正確なフィードがあり、守備も堅くて強い。彼も大学では即使える。右センターバック�だ沼爾盧筝�には一歩譲るがフィードも守備力も計算が立つ。右サイドバック㉙リーはタレント。スピード豊かでパスも正確で中に突き刺せる。左サイドバック㉖菊池はレフティでスピードもある程度あるが、残念ながら神村学園��花城にスピードで負けていた。守備技術で対応できる力はある。㊳花元はボランチの位置で守備に奮闘。神村学園の��長友が攻撃に持ち味あるとしたら彼は守備に持ち味がある。そして彼はミスをしない。キャプテン��上野は常にアラートだった。守備の一瞬の寄せ、攻撃面でいてほしいところにいて決めに行く迫力もある。ただ㊷山田と息があってなかった。個人能力で上回る神戸だが、連携では落ちる、その象徴だと思った。�┛翔發麓�信満々でボールを持ち反転していた。高いクオリティの神戸の象徴だった。神村学園が複数ついても余裕すらあった。連携も素晴らしく飛び出せる選手でもある。左ウイング��上本はスピード豊かでタテの突破力のあるレフティ。周囲との連携もよい。パワフルでもある。右ウイング㊷山田もレフティでタテもカットインもあるが、タテに抜けたそうだった。彼は味方とあってなくて、右サイドは機能不全気味だった。スピード豊かな選手。センターフォワード��川端は技術的に完成度が高く反転も鋭く体幹が強くて細かいタッチでボールを動かし相手にチャレンジの隙を与えない。神戸には高卒即プロの力がある選手がピッチ内に半分くらいいるが、彼については神戸でのトップ昇格する力があると思う。
さて神戸が回し始めると神村学園は二人つく守備をしている。チャレンジ&カバーなんてもんじゃない。神戸の選手は一人では止まらないが、しかしこれでは消耗が激しい。いくら何でも持たないだろう、と思いながら見ていた。しかし神村学園はこの勝負に賭けていたことがわかる集中力、気迫だ。神戸がいくら強くてもフットボールは気迫が大きく影響する。
40分、神戸カウンター、自陣から㉙リーが高速ドリブルで持ち上がり㊷山田に預ける。神村学園も驚異的な戻りの速さを見せる。山田はカットインし中で下がった��川端に出し、川端が少し持って反転ミドルを叩き込む。1−0。 前半は1−0で終わった。
ハーフタイム、神村学園は��伊藤→㉑児玉称。同じくレフティ。伊藤も良かったが運動量補充の予定通りの起用か?48分、その彼が左足で右コーナーを蹴る。これがデカさを買われて入っている�潅�見の頭に合い同点。1−1。雰囲気的に入りそうだった。高体連特有の後半の入りの良さがある。神戸もすぐに対応してボールを握るようになる。神村学園は後半スペースを��花城が生かす。昨年からのレギュラーでスピード豊かなドリブラーで、ほかのプレーはどうだろう?とは思ったが、長所を最大限前面に押し出し、チームとして彼を生かしている。細かいスペースでは生きないし磨かれてはいないが、大学では3年生くらいには、と思うし、もし1学年上だったら百年構想リーグがあるためにプロから声がかかったかもしれない。 65分、神村学園�価�田→��愛川。運動量補充だろう。神村学園は観ていてインテリオールの二人と��伏原は替えると思っていた。この時点では伏原の異常なスタミナにはまだ気づいてなかった。神戸も68分㊷山田→��前田。71分、神戸㉖菊池が��川端にフィード、川端はためを作って��上野が正確なミドル。2−1へ。78分、神村学園��岡野→��大藪。79分には��上本が突っ込むところを倒されてPK。これを��川端が決めて3−1。しかしここからが神村学園の精神力である。ここまで走らされている神村学園はスタミナの限界と思っていたが、むしろ神戸に疲労の色が濃い。付き合って神戸も走らざるを得ないから。81分、神村学園��花城は左タッチライン際で持ち、中に持ち替え、ペナ右に入れる。通るわけないと思ったパスが通る。絶妙なパスというより神戸がちょっとおかしい。これが㉑児玉に通り、左足に持ち替え、叩き込む。ナイスシュート。3−2。パスを通してしまった神戸の左サイドバック㉖菊池は足を痛めていて��三谷に交代。以降は神村学園が攻め、神戸が守る。そして後半アディショナルタイム、左タッチライン際のフリーキックをクイックリスタート、というほど早くもないが、左タッチ際前方にいた��花城を神戸は誰も見てなくて、フリーで右足左クロス、これを��伏原がヘッドで決めて3−3となり、結局引き分けた。
神戸は随所に高校生ならではの甘さが出た。こういう点は神村学園のほうが突き詰めている。クオリティでは明らかに神戸のほうが上で、神村学園で目立った選手でもトータルでは足りない印象があったが、しかし一戦必勝で選手の個性を生かし切る高体連と長い目で、というか一戦必勝ではないJアカデミーの違いが出てしまった。
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