ぶつぶつ日記
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2002年11月25日(月) 糸のはしっこ

気がつくと自分ひとりで勝手に肩に力が入って、
どうにも動きがギクシャクし、
ぐるぐる同じ所をまわっていることがある。
それは自分が今どこにいるかもわからずに気ばかり慌てて、
前を見ずに下ばかりを見て歩いているせいもある。

子ども頃から、私を止めてはくれる人はいなかった。
むしろ1人で突っ走る私を見て、面白がってくれる人ばかり。
それはそれでうれしいことだが、時折そんなことが何もかも嫌になる。
でもそれを口に出すこともできずに、
そんな自分のイメージを自ら助長させてきた。
止まってゆっくり考えたい。
むしろ何も考えずにしばらく止まっていたい。
そんなことを考えても、そんな習慣がないので
ちょうどいい宿木を見つけることができず、
回遊するマグロのように、ひたすら泳ぎつづけていることが多い。

糸の切れたタコのようにふらふらと所在無さ気に空を泳ぎ、
風を失い地上に落下する危険性から私を守っているものは、
たった一つだけ。
ゆっくりと私を地上に引きおろす細い糸。
その手に戻ったらしばらくは、何もしない、何も考えない。
私がゆっくりできるただ1つの場所だから。
けれどその手はまた、私を飛ばすことができるただ1つの手でもある。
遠くへ、より高く。
風に任せて私の好きなところへ、私を送り出す。
糸のはしを常に感じるから、私はまた、
1人で空に向かう。


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