ぶつぶつ日記
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2003年07月14日(月) 温度差

自衛隊が派遣されることにより、
またクローズアップされているイラク情勢(それも、変)。
ニュースの特集で、1月(フセイン政権下)で取材した人の現在の様子を
報告するものがあった。
長いことヨルダンで亡命生活を送っていたけれど、
バクダッドに帰国した作家。
シーア派のウラマー、
そして、サッダームの肖像画を描いていた画家たち・・・・。

一月、取材に答えてある画家が行った。
「フセイン大統領を愛していますよ。彼は私たちの大統領のわけですし、」
けれど現在、彼はフセインの肖像画など決して描かない。
フセイン政権が崩壊したあと、一番最初に描いたのは
背中を向けた裸婦像だったそうだ。
自由に描ける喜びを語るその人に、
取材はこう問いかける、
「一月にあなたが何を言ったか、覚えていますか?」

ナンセンス、もしくは弱いものいじめに近いなーと見ていて思った。
1月の彼に、何を言える自由があっただろう。
もちろん、「そのこと=フセイン政権下では発言の自由がなかったこと」を
浮き彫りにするための意図で行われた取材だったかもしれないが、
だったらもう少し、違う聞き方ができたんじゃないかと思った。
言い訳を口ごもる画家を執拗に写す必要はなく、
もっと自由に、絵への思いを語ってもらえばいいじゃない、とか。

ヨルダンから帰ってきた画家は、
バクダッドにとどまるかどうか決めかねていた。
自由になった!と思った祖国で、
彼は自分の考えとはまた別の考え方があることを思い知らされる。
自分の考えが、街角では否定されてしまったこと・・・。

同じイラク人でも立場によって様々な温度差。
その差はまだまだ縮まりそうにはない。


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