ぶつぶつ日記
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また、須賀さんの本を読んでいた。 須賀さんの辿った道を紹介するフォトエッセイ集も。 そして、その最後に載っていた年表を見て愕然とする。 須賀さんがペッピーノ氏と過ごしていた時間は、 本当に短かったことに。 であって7,8年あまり。 結婚生活に至っては6年だけ。 その人といると、全てがするするとほどけて行くような そんな相手と出会えたと思ったのに。 ペッピーノ氏の家族を覆っていた不吉な黒い影から、 結局二人は逃れられなかったのか。
でも、とやはり思う。 時間というのは相対的なものだろうか。 どんなに短くても、それ以上の長さを持って 過ごせる時間を持てることは、 全ての人に許されていることではない。 須賀さんがペッピーノ氏や、コルシカ書店の仲間たちと過ごした時間は、 誰にでも訪れるようなものではなかった。 特別な、苦しむことを厭わない人のみが享受できる時間・・・。 人生の生き方において、激しさと穏やかさは同居できない。 濃密な激しい時間を持ってしまう人は、 極当たり前に、穏やかに生きて行くことができず、 七転八倒しながら生きて行く。 そして穏やかさを選んだら、時には退屈とも思える日常を 大切に生きて行くしかない。
そのどちらもが、輝きにあふれる人生になりますように。 私も、濃密な時間を持ちたいと思う。 どちらかというと、七転八倒して生きて行く方を選んでいる自分に、 諦めとおろかさを感じながらも。
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