ぶつぶつ日記
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| 2005年06月10日(金) |
この年になって思うこと。 |
日本語関係の掲示板で、定期的に上がる話題に、 「学歴」がある。 つまり、大卒じゃなくても日本語教師になれるのか。 海外で教えられるか、そういう話題。
私自身、日本語教師の端くれとしてスタートした時には、 大卒資格者ではなかった。 でも、いろんな人に助けられて、仕事をスタートできたし、 大卒じゃないからといって、大卒の人よりも、 授業内容が劣っていたとは思わない (経験不足で失敗したことはたくさんあるけれど。今も失敗するけど)。 しかし、海外で暮らしていた経験もあるし、 ネイティブの英語教師の知り合いなどの話を聞いても、 曲がりなりにも「教師職」に名をつられる限り、 最低でも大卒というのは、必須条件のように自分では思った。 また、高学歴有名大学出身の先生も多い業界の中で、 大卒じゃないとが変なプライドや負けん気になって、 精神的バランスを保つのによくないことも予想されたので、 私は、さっさと大卒になれるよう行動を始めた。
実際に、大卒資格者になるまでには、 仕事もあったし、、先が見えない状態がつらくて、 大学で勉強する意味を見失いそうになったこともあった。 忙しさにかまけて、単位申請し忘れちゃったり、 編入にもかかわらず、卒業までにとっても時間もかかった。
また、放送大学や通信制の大学の評価が低いのでは? ということをよく耳にする。 実際そういうところもあると思うけれど、 しかし、私の場合は、この春に国公立大学の大学院を2つ受け、 どちらも合格できたし、 放送大学だったハンデというのは、この件に関してはあまり感じなかった。 1年先輩の放送大の先輩も、一緒に受験し、 こちらも、難関の私大大学院に合格できたし。 辞退してしまった大学院の方なんかは、 むしろ働きながら学んでいたということが評価されたようで、 受験資格に厳密には当てはまっていなかったのに、 社会人入試枠での受験を許可くれたし・・・・。
どの道が一番の近道だとか、こうしないとならないというのは、 ないと思う。 でも、業界の現状と自分の現状を照らし合わせて、 少なくとも足りないと思われるものを補っていく努力は、 絶対に必要だろうと思う。 スキルにしろ資格にしろ学歴にしろ、 あきらめずにねちっこく(笑)続ける人が得られるものなんだなーと、 この年になってようやくわかってきた(30代後半になって!)。 チャンスは天から無条件に降ってくることはなく、 周囲の人に「よくやっている」と評価されている人に 訪れることが多いんじゃないでしょうかね (棚ボタの人も確かにいますけどね(^^;))。
学歴が足りないからといって、あきらめる必要はない。 でも、そのままの状態のままでもよくない。
同じ問題を抱え、日本語教師としてスタートした私の実感。
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