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湿布を使ってみたし、昨晩は練習をしなかったので、今朝は大丈夫だろうと思っていたのに、今日になっても痛みが引かない。指が動かない。一体どうしたことか…気力もなくなっていたので、予選で弾くことすら諦めようか、と思った。今までがんばってきたのに…と思うと涙すら出てくる。とにかく、動かさないようにして様子を見るしかなかった。私の演奏時間は3時45分、まだ時間はある。
2時半を過ぎたころに痛みが少し引いてきた。もし、弾けないようならば、電話を入れるので、その旨を会場で伝えて欲しいと伴奏ピアニストの携帯にメッセージを残しておいたのだけれど、その彼女もその頃には心配をして電話をくれた。「準備はもう十分できているのだから、弾けそうならば絶対に来るべき」という彼女の言葉は深く胸に刻まれた。そして、思った。そうだった。準備はできているんだ…。
結局、金曜日の夕方からほとんど楽器に触っていない状態で会場に入った。演奏順番が変更されていて、私は4時半に弾くことに。椅子に座って、約1時間、ゆっくりとウォームアップ。音楽的にはもうできるところまで準備をした。あとは音程がとれれば…それだけを考えて、一音一音、確かめるようにウォームアップをしていった。
冒頭ではやはりミスがあったものの、カデンツァ、2楽章、とそれほど大きなミスもなく進み、3楽章は素晴らしいできで演奏ができた。
夜、9時過ぎにメールで予選通過者が発表され、私も通っていた。そのニュースを聞くとやはり練習をしたくなってしまったけれど、とにかく我慢。痛みがある間は。
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