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2005年07月02日(土) |
演奏のお仕事(プロのオーケストラ) |
久しぶりの演奏のお仕事。といってもこれまでとはちょっと違い、プロのオーケストラでのもの。数ヶ月前にオーディションを受ける準備のために聞いていただいた(レッスンをしていただいた)方が、仕事が重なってしまい、そのリハーサルにどうしても出られないとのことで、その代わりを頼まれたのです。
そのオーケストラのメンバーはほとんどが私がオーディションを受けたオーケストラのメンバーの方。先日レッスンをしていただいたコンサートマスターの方もそのポジションでご出席。
曲はシンフォニーなどではなく、いわゆるポップスコンサートのようなものでしたが、その場へ行って、初見でリハーサルをこなす、というものでした。初見はしばらくしていなかったので、不安はありましたが、無難にこなし、緊張したり、興奮したりすることもなく、ずっと平常心で仕事を終えました。
憧れのシンフォニーで演奏する夢が叶ってしまいました。
そこは私が想像していたよりも、もう少しカジュアルで少し驚きました。確かに初見でのポップスのリハーサルということもあったのでしょうが、時にはコンサートマスターが数え間違えることも、ファーストヴァイオリンが全て落ちてしまうこともあり、全般的には私がオーケストラのなかでこれまでしてきた作業と大きな違いはありませんでした。
話によると、オーケストラのお仕事は初見でのものがかなり多いそう。けれども、初見で多くのコンサート・リハーサルをこなしていくこと、これは本当に私のしたいことだろうか、ともう一度自分に問い掛ける機会にもなりました。
能力として、私のもっているものはプロとして舞台に立っている人々のものとさほど変わらない、ということも感じました。ある意味で、自信を与えてくれました。
「オーディションをとおって、入ったらもうこっちのもの」そんな風におっしゃる方もいます。それが現実なのでしょう。
でも、私の音楽との関係はもう少し別のものでありたい。音楽と真摯に向かい合う時間を持ちながら、常に一歩上を目指したい。
それならば…
(6月13日の日記も更新)
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