the mirror of me

2002年07月01日(月) さくら

朝、さくらの夢を見て目が覚めた。

さくらはここのところ具合が良くなかった。
皮膚が痒いのか、自分で噛んだり掻きむしって酷く、
病院に連れて行ったけどあまり良くならなかったので、
市販の薬を塗ることにした。
それからだった。

塗った薬を舐めて、中毒を起こしてしまった。
食べ物を受け付けなくなり、無理矢理食べさせても吐くだけだった。
吐くものがなくなった後も、胃液を吐き続けた。

前日、さすがにぐったりして危険な状態だったので
夜に病院に連れて行って注射を何本も打ってきた。
体が冷たかったので、カイロを敷いて寝かせた。

けど、「いやにさくらの夢ばかり見たな」と思った朝、
さくらは動かなくなっていた。
さくらはそこにいるのに、ただただあるだけだった。
これから一緒に生きていこうと思ってたのに
もう思い出を作ることはできなかった。

動いていく時間は私だけのものになってしまった。


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さくら [MAIL]

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