センター試験に失敗してしまった。 試験中焦りが後から後から襲ってきて、 パニック状態になり、問題に手がつけられない状態だった。 問題を読もうと思っても気持ちが焦ってしまい、 何が書いてあるのか全然読めないほどにまでなってしまった。 初日の英語からそんな状態だったが、 特に2日目の国語が最高に自分を見失ってしまい 時間ばかりいつもの100倍の速さで過ぎて行った。 帰宅して心を落ち着けて再度問題に挑戦してみると 全然難しい問題でもなく素直に答えを導き出すことができる。 ナゼこんな問題が分からなかったのか? この時点では国語の正解だけまだ出ていなかったが、 大雑把に合計点を計算してみると去年の足切りに遠く及ぶ点数ではなかった。 その時点で出願を諦めざるをえなかった。
その日1日夜まで、どうにもならない挫折感で辛かった。 今まで生きてきて挫折などたくさん味わってきた。 でもこれまでのものと今回のものはどこか違った。 これまではこの先自らの希望へと生かせる、糧となる挫折であった。 しかし今回のものはそこで終わりの行き止まりだった。 しかも何より悔しかったのは果たして自分の力の何パーセント出せたのか、 ということである。 確かに誰もが自分の全ての力を発揮して結果を出せるわけではない。 それでも今回の結果は悪すぎた。 こんな裏切りがあるものなのかと思った。 今まで自分は恵まれていたのかもしれない。 努力分、あるいはそれ以上の力を必要な時に出せていたのかもしれない。 しかし今回は現実の世界というものを遂に経験してしまった。 こんな挫折を味わったのは初めてだった。
夜、正確な正解がインターネットで発表され、お風呂上りに見てみた。 きちんと計算してみた。 すると足切りギリギリラインでふんばっている自分の点数がそこにいた。 先ほどの大雑把な計算よりは大分良かった。 神様が忘れていたプレゼントを持ってきてくれたような気分だった。 合格ボーダーには遥か遠いが出願してみようと思った。
現実の世界の冷たさと厳しさと残酷さと直接さと当然さは もう少し先で待ってて下さい。 それは後数日後だとは思いますが。
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