万談館
DiaryINDEX|past|will
| 2002年10月20日(日) |
G3外伝 第1話 エウーゴ前夜(7) |
シオンが疲れた顔で「キールピーク」に戻ると、ライザはジム�兇寮鞍�をしていた。 彼女のジム�兇脇�部のバルカン砲の代わりに、左肩にグレネードランチャーを付けられたタイプである。 ライザは上半身をコックピットに入れて武器管制のチェックプログラムを走らせているようだった。 「・・・・・・・・・」 シオンは黙って、その姿を見ている。 ライザはガンカメラを動かしながら、チェックプログラムの結果と照合を繰り返している。そばにいるメカニックに話し掛けているが、そのメカニックが武器管制には詳しくないようだった。 やがて、ガンカメラが、シオンを捕らえた。 「?!」 ライザはビックリしたように上半身を起こし、足元に立つシオンを見た。シオンは黙って手を上げた。そのまま整備を続けて、と手で指示をする。 ライザは整備を続ける姿勢に戻る途中で止めた。シオンが不思議に見ていると、ライザは緊張した顔で降りてきた。 「どうしたの?」 「あの、その・・・」 ライザはどう話そうか迷っている風に見える。 「グレネードの調子が悪い?」 「いえ。あ、そうです!」 ライザは答えを見つけたように声を上げる。 「部品の耐久年数が不安で」 「そうか。だけど、ここでは充分な部品を調達できないからな。ルナツーに戻るまで、何とか調整して・・・どうした?」 シオンが気が付くと、ライザはじっとシオンの顔を見つめている。 「い、いえ。何も・・・」 「そうか?」
その夜、「キールピーク」のエンジン交換が始まった。 シオンが見学に行くと、メカニックの中に知っている顔を見つけた。 「レヴィン!」 その声に気がついたメカニックが顔を上げる。 「シオンさん? どうしてここに?」 シオンに笑顔を見せるメカニックの顔はまだあどけない。年は15、6くらいだが、AE社のメカニックとして働いている天才少年だ。 レヴィンの整備の腕は、テム・レイも認めていて、シオンのMSの整備を行ったことがあった。 「ここ(キールパーク)、今の俺の艦」 「そうなんですか。あ、ライザさんに会いました?」 「うん?」 「ライザさん、サイド6の部隊ですよね。もう会いました?」 「会うも何も、この艦に転属されたから、一緒にいるよ」 「わあ、ライザさんも喜んでいたでしょう。同じ艦に乗りたいって言ってましたから」 「いや、そんな風には見えなかったな」 「・・・そうですか」 レヴィンは、あれ? と不思議そうな顔をした。 「それより、レヴィンはMS整備以外もできたんだな」 「いえ、今回は手伝いだけです。オヤジさんが『経験だ』とか言って」 「そうか。じゃあ、ライザのジム�兇鮓�てくれないか」 「わかりました。じゃあ、5日で終わりますから、その後に」 「いや、手が空いた時でいいんだが・・・、5日? エンジン交換には15日くらいかかるはずだが?」 「5日で終わりますよ。工程表は頭の中に入ってます」 レヴィンは自分の頭を指差した。 「そうか。では、その後で頼むな」 「はい」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− レヴィン・ガンドール AE社のMSメカニック。アメリカ生まれのアイルランド人。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回はシオンらしさが出たのではないかと自画自賛。
|