昨日、一歳お兄さんになった。ま、お兄さんという年齢ではないのだが。気分的には棺おけにまた一年近付いたって感じだ。
　今日目が覚めて何かが変わってるかというと、何も変わっちゃいない。一つ歳をとったくらいじゃ何も変わらない。突然金持ちになるとか、大きな仕事が舞い込んでくるとか、宇宙人が地球に侵攻してくるとか。
　腹が減ったので何か食べるものがないか探す。食パンが２枚。バターもなければジャムもない。そのままもさもさ食パンを食べ水で流し込む。
　１０年前に１０年後の自分がどうなっていると思っていたのだろうか。思い出すと１０年後なんて生きていないだろうと思っていた。多分、どこかの国で野垂れ死にしてしまって、１０年後なんてないだろうと思っていたような気がする。
　しかし、１０年経っても生きている。何を成したでもなく漠然と生きている。
　ま、普通の人間何てこんなもんだろう。１０年後もこうやって生きているのだろうか。そろそろ本気で野垂れ死にする国を探そうか。１０年後も生きているというのは想像できる。しかし、そこが日本かどうかはわからない。また逃げ出すことを考え始めている今日この頃である。