□■スペア■□
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夜 いつものように電話しながら 私が家に帰るまで。
「帰ったよ。」
『ん』
「明日・・休みなんだよね・・ネットは?」
『するよ。着いたから、じゃあね。』
「・・うん。」
姿見たかったな。。 寂しいけど・・言えない。 仕方ない。。
それが・・・ 電話を切った数分後 また電話が鳴る。
『出掛ける用意しな。』
「何?」
『何って、飯食いに行くんだよ。 裏に出てきな。』
「ほんとー!!わかった。」
彼の車に乗ると・・
『お好み焼き。 この近くで。』
「お好み焼き?」
『食いたくなったから、食ってくるって出てきた。』
「う〜ん・・・。」
車で10分ほどのとこにある小さいお好み焼き屋 いつも多いけど・・幸い今日は、誰も居ない。
「今日は、暇なのよー お兄ちゃんとお嬢ちゃんがお客さん呼んでくれるといいなぁー お兄ちゃんみたいに急に食べたいって人がいっぱい来てくれるといいのに」
おばちゃんが目の前の鉄板で焼いてくれながら言う。 ふふふ おばちゃんが、私のことを「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん」って言うから 帰りの車で彼が言った。
『「お嬢ちゃん」って・・そんな年じゃない!(笑)』
「いいのー(笑) おばちゃんには、そう見えるんだよ!」
『見えないよ。』
「今日だってね、初めて会ったメーカーの女の子が、子供が居るって言ったらすっごいびっくりして。 私と同じくらいかと思ってました!って。その子26歳だって。」
『はいはい。』
「もうー!!!」
『いいの。』
少しの時間だけどさ、 一緒にご飯食べることできた。 逢えるだけでも嬉しかったのに。 ちゃんと気持ちわかってくれてるんだよね・・。 ありがと。
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