高橋克彦の奥州三部作、『天を衝く』読み終わりました。
最初、泰衡さんと九郎さんがものすごいおいしいと聞いて『炎立つ』を読み始めたら面白くて読みふけって、腐女子的にも萌えはあったのですけども(待て)それよりも奥州藤原家の始祖から四代泰衡で終わるまでの、彼らの抱き続けた誇りみたいなものに圧倒されて読み終わった後しばらく呆然としてたりしたんですけども。
その後、奥州三部作と言う形で他にも、その前とその後の奥州が書かれていると知ったので、『火怨』と『天を衝く』を買って読んでて。
ああ、奥州好きだ…。
アテルイも経清も泰衡さんも政実も、かっこいいんですよ…あれは男も惚れると思う、ってか作中では実際男が惚れている(笑) 敵側も魅力的。田村麻呂にしろ源氏にしろ、相手のことは認めた上で尊敬しつつ、全力で対等に戦ってくるので…あ。でも、『天を〜』だけは敵が魅力的じゃなかったなー、信直と信愛と、豊臣勢の皆様! まあ、南部宗家には南部宗家の正義があったんだろう、って思うのですけど、でも政実と九戸党が鮮やか過ぎて、南部のしてることはただの保身にしか見えないんだよなあ、やっぱり。 基本的に歴史は勝者のものなので、どんな思惑があったにしろ、負けた時点でそれは悪になってしまうことが多くて、表には出てこなくなってしまうのだけど。 実はこういう人もいたんだよ、こんな風に生きたんだよ、って知れるのは面白い。 だから歴史好き。
貫き通すべきものが見えている人は、強いよね。
だから私、あんまり刀の銘がどうとかとか宝石の構成がどうとかとか、無機物には興味ないんですよね。 博物館に行ってそういうのを見るのは好きだし、見れば綺麗だなあとかすごいなあとは思うけど。 でも私には、ものはもの以上ではないので、その刀なり宝石自体には心躍らない。 私が好きなのは、その後ろに見える人の姿。誰が作って誰が使っていたのか、どういう経路でその人の持ち物になったのか、ものを通して見える、人の生きた証。 その刀なり宝石なりが覚えている、彼らにまつわる人間ドラマが、好き。
なので、人間ドラマを見に、11日から名古屋市の博物館で公開になる『トプカプ宮殿の秘宝展』に行こうと思いますvv
さて、次は何を読もうかな…。 そういえば、『終戦のローレライ』コミック版、最終巻が売ってない…また熱帯雨林か…。
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