永久という名の瞬間
2004年02月13日(金) 嫌々ながらも

 嫌々ながらも、何かすることに、私は慣れてしまっている。

嫌々ながらも学校にいって。
嫌々ながらも布団に入って。
嫌々ながらも勉強して。
嫌々ながらも息をして。
嫌々ながらも笑って。

 今日は嫌々ながらも学校に行った。
 家を出る前、散々嫌だ嫌だとわめきたてた。

 すると帰宅してから、父は私を褒めた。
 嫌な事でもやらなくちゃいけないことをやり遂げることは、何かを乗り越えたことだと。

 私は褒められる事をしたわけでもないし、褒められても嬉しくない。
 「乗り越えた」んだといわれても、まず何を乗り越えたのだか判らないし、そんなもん乗り越えても普通のことだろうし、それを乗り越えたってどうせ次の山が出てくるだろうから、それを思うとうんざりする。
 私の中に残るのは、嫌々ながらもそれをやって、嫌な気分を味わった過去だけ。

 嫌々ながらも私は生きて。
 きっと嫌な思い出しかないままに、この一生を終えるんだろう。
 まるで水平線まで見通せるように、私は自分の未来が見える。

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photo by 東雲