Out of Blue
dabaya



 ユーザー車検

さて今日は朝から大変だった。
車検の為にノーマルドアミラーに戻す作業
を午前中やってしまおうと作業開始したら
最悪の事態発生。

社外のミラーを外そうと3つのネジの1個
を思いきりなめてしまった。
「しまった」っと思った時にはすでにネジ
山は完全にちぼう!><

その後ドライバー小、ドライバー大、マイ
ナスドライバー、プライヤー、ラジオペン
チ、ニッパ、はたまたウォーターポンプラ
イヤーなど俺の持ってるあらゆる工具で1
時間弱近く苦闘するもネジは原型をとどめ
ない程に変形するだけして、びくともせん。

「やばいミラーが元に戻せないなんてま
るっきりの計算外の事態。」

車検は午後に予約を入れてるのでまだ時間
的には余裕がある。

しかし、このネジ山の状況は、これ以上時
間を費やしても打開策0%。

仕方ないので、もうプロに頼むしかないな。
ここのところ何年もあまりお世話になって
ないRSアイザワに苦しい時の神頼みのT
elを入れた。しかも毎回儲けにもならん
仕事ばかりお願いしてるような…w

快く長南さんは、この難仕事を引き受けて
くれた。さっそくアイザワに車を持って行
きボルトの状況を見せると最初は簡単に外
れると思ったのか俺と同じペンチを持って
きた。しかしネジは回るけど、一向に緩ま
ない…結果から言うと20分程あらゆる工
具を総動員してかなりの苦戦。

しかしさすがプロ電動工具でネジを焼き切
る荒作業にでてネジ外し成功。


俺はノーマルミラーをその場で付けると、
長南さんに金が無いからユーザー車検に自ら
行く事をしこたまアピール。
今の俺にとってはお札3枚以上はちょっと痛
い出費だっただけに、悪戦苦闘のすえなんと
か解決した作業だったので実際どれ程の工賃
を取られるか、心配。不安げに聞いてみると
「仕方ねぇ〜1000円でいいよ」
と言われた時はホッっとしたというかにんまり…。
実際あの作業俺1000円でやって?って
頼まれたら俺は断るがね…



ミラー問題が解決したとき昼の12時過ぎ
だったのでそのまま相模陸事に向えば13
時には余裕で間に合いそうだ。

無事13時前に到着して継続検査用の用紙
と重量税と検査料印紙を買い、その後すぐ
滞納してた自動車税も払い、予約番号の確
認に行く。

確認が取れたらさっそく自家用を検査コー
スに並べた。さすが前日に予約ができるの
が納得できるほどのガラガラ状態。

ユーザー車検+検査官=業者より用心深く
車がチェックされる

のを防ぐ為なるべく手馴れた作業で向こう
が指示する前に全ての合図検査を終了し、
クラクションも大きめに鳴らしたのが正解
かわからんけど、右のリアタイヤのスリッ
プサインは気づかないでやんの。

俺の中でここを通ればもう車検なんて終わ
ったも同然よ〜っと思ったが甘かった。

ブレーキ、スピード、排ガス、下周り全て
合格だったのにライトだけ「×」

検査官にどの程度狂ってるか尋ねると、左
右上に向きすぎてるとのこと。

これを聞いた俺はひらめいた!

多分トランクにJAMから借りた万が一の
交換用に持ってきたタイヤ2本と1.5ト
ンジャッキが原因だと。

さっさとトランクの荷物を下ろしてすぐに
再検へ…

俺「ライト再検査なんですがお願いします」

検査官A「はい、わかりました〜」



…検査中

ライト光軸測定ロボかなり考え中…

俺「荷物が下ろしたし大丈夫」



…しかし無情にも測定ロボの決断は


右ライト「×」  左ライト「○」


「惜しい〜><」

右が駄目なんか!!

こうなったら仕方ないドライバー調整のみ!
俺はさっさとコースから車を出して適当に壁
があるとこに車をつけてライトをハイビームに
して、調整開始。何人かの親父が、「そんな
適当で平気なんか?」と言わん目でこっちを
見てるのがちょいプレッシャーだ。

「右側は上向きって言われたからな、下に調整し
たはしたけども、計測機械なしで適当ヤマ勘だ
けど、今まで何度もこのやり方で車検を通して
きた俺の事だ、今度も無事に行くさ」と楽観視。
それもこれも陸事周辺の予備検査場にライトの
光軸調整に3000円取られるのがしゃくって
のが一番の動機。


無事に調整できたと思いこみリトライ。

俺「またライト再検お願いしま〜す」

検査官A「いいですよ〜」(まだニコやか)


…検査中


右ライト「×」   左ライト「○」


俺「うぉ〜まじかよ?まだ足りないのか?」
こうなったら何度でも調整してやろうじゃね
〜かと思いさっさとコース外に車を出して、
適当な黒い車がいたのでそいつを壁替わりに
再び光軸調整…

「問題は右だけだからな、左は調整しなくて
良いから楽勝だ」と思い

まだまだ楽観視の俺。

再びリトライ

俺「ライト再検またなんですが、すみません」

検査官A「調整したの?」

俺「はい一応は…」


…検査中


右ライト「×」  左ライト「○」


俺「おいおい優しくしてくれよ?測定ロボ」

もう頭にきた!5コースは止めた。
次はコース変えるべ。

一応コース外に出してまた同じセッティング
だと落ちる可能性が高いので少しだけ調整して

再度チャレンジ!

俺「すみませんライトの再検査なんですがお願いします」

検査官B「わかりました〜どうぞ」

前と同じ検査官は嫌なので隣りの3コース
に移動。本当は左ライト○が出てる5コースが
良かったけどさすがに3度も同じ検査官に車体
番号確認するの恥ずかしいっす。


…検査中

右ライト「×」  左ライト「○」


俺「おいおいおいおい!もう後がないんだよ」
さすがにこんなに空いてるとはいえ何度も
再検入るとこを何人もの検査官に見られてる
都合上、いいかげん受かってもらわないと、
やばいよ?俺てか恥ずかしいです

心の中のもう一人の俺が「予備検査場に金を出
して直してしまえよ?たかが3000円だべ?
と誘惑思考が襲ってきたが、もう1人の俺が

「それなら最初から通してたほうが良かったべ?
すでに4度も落ちてるんだぞ!こうなったら意地
でも受かってみせろ!」と…自分自身で意地の張
り合い。

ここでもなんとか自分の勘に頼ったライト調整
を試みるがすでにどれをどの位回せばどうなるか
さっぱりわからなくなって完全に適当調整。

10分くらい休憩を入れて気持ちを落ちつかせて
から再再再再再チャレンジ。

また5コースでいいやと思ったけど、4コースが
今なら誰もいないよ状態だったんで4コーススルリ
と入場。

俺「いや〜おかしいな〜(ボソボソと独り言でごまかす俺)
  再検お願いします」(またこいつかい!) 


検査官A「わかりました。ライトですか?」


俺「あ、はぃ〜」(確認するな!ボゲッ)

後は無い!!ここまできたらもう駄目だ日を改めるか、
予備検査場で金払って直すかしかねぇ〜



俺「4コース測定ロボ頼むぞおい」



…検査中



右ライト「×」  左ライト「×」







おい!


なんで何も調整してないさっきまでずっと○だった
左まで落とすんだ?!

俺はこの判定が自分に有利になる判定だと
ある悪知恵を思いつきました。
検査機器によってこんなにもいいかげんな判定を
下すのはおかしいんじゃないの?と検査官に掛け
合ってなんとか合格印を貰おうと思いついたのだ。
(あさはかと言わないで)
さっそく有効印をくれる検査官Cの窓口にいって
左ライトは最初以外ずっと「○」だったのに何故
4コースだと「×」になるんだ?機械おかしいん
じゃないの?と言い放つと、検査官C

「う〜んそうだね〜それは困った。おかしいなぁ〜」
と少し弱気な応対。
よっしゃ〜!!
いけるかもしれん、もうちょい押し通せば
「仕方ない今回は…」
ってな感じで合格印くれるかな??と期待したのに…

検査官C「じゃあ改造ラインの1コース行ってみて」

俺「は、はい」

もう次落ちたら完全に予備検査か日を改めないと
ちょいコース入りづらいよ…トホホ

しかしよく考えたら1コースは昔仕事でやってた
時も判定が甘い気がしたのを思いだした。

検査官Cもそれを知ってそう言ったに違いない
と思いさっそく1コースへ。

もう調整してもドツボにはまるだけだからなんも
調整しないで4コースで落ちたままでコースイン。

すると


…検査中


右ライト「○」  左ライト「○」


…俺「なんだよこれ…」

俺の5度も落ちたあの時間はなんだったんだ。

実にあっけなく「○」が出やがった。

多分俺の見解だと1コースは改造車専用だから
色んな形状の車がくる関係上絶対に検査の許容
範囲が大きいに違いない!!と悟ったので次回
からはライト落ちたら最初から1コースで再検
受けよっと。



しかし来月の13日に車検切れなのに、約1ヶ
月まるまる前に車検を通し終るなんて気分いい
ですなぁ〜


ちょっと過去にない悪戦苦闘だったが、せこい
考えの勝利だ。(ただ単に貧乏なだけだが…)
おかげで70000円以内で収まったし、めで
たし めでたし。

これで心おきなく「雨季真っ最中のプーケット島
に何故に今泳ぎいくだ?ツアー」が楽しみになっ
てきたってもんだ。

ちゃんちゃん










2002年06月14日(金)
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