Out of Blue
dabaya



 コーラル島

友人から布団を占拠して安眠できたせい
か疲れもとれ気分よく目覚めた。

ホテル内を往復してる路面電車風のバス
に乗って朝食を食べにレストランに行く。

朝食ももちろんバイキング。

昨夜あれだけ食べたのに、衰えを隠さない
食欲の俺等。

この日はホテル近くの港からボートに乗っ
てコーラル島ってとこに泳ぎに行く予定だ
ったので体力の消費を考慮に入れて栄養を
過剰?摂取。

天気も晴れてくれたので絶好の海水浴日。
ガイドさんのティムさんと朝食後ロビーで
合流して、さっそく車で港まで移動。

サンダルを持ってこなかった友人はそこの
港でサンダルを購入。後でわかった事だけ
どボートに乗りこむ時、ひざ下ほど海に入
ってから乗りこむので、靴だと濡れてしま
う為、ここで買っておいて良かった。

何人かの観光客と同船し(見た所日本人と
中国人ばっか)約10分ほどでコーラル島に
到着。

ビーチに着いてさっそく海に入って軽く泳
いでみたけど、雨季のせいで海は西伊豆レ
ベルよかちょい綺麗くらいだったけど、魚
が大量にいたのは驚いた。

しばらくして今日のイベント第1号のパラ
セーリングの集合のお呼びがかかる。

ボートで隣りのビーチまで移動して、予め
準備してくれてた現地スタッフの指示に従
い何故か俺の友人がトップバッター。

着陸の時の指示をへたくそな日本語で教え
てるが、客観的に見て教え方が一方的で、
絶対に一言足りないと思ってたが、案の定
友人は掴むべきロープを勘違いしてしまい
着陸後にゴリラとマントヒヒの合いの子の
よな現地スタッフ親父に怒鳴られてしまった。

俺はその光景を笑ってみてたが。

それにしてもパラセーリング面白かったん
だけど挑戦者人数が多かった為か飛んでる
時間が短すぎ。めちゃ気分良くて面白かっ
たけど、5分にも満たない空遊だった。

しかしこの時からずっと一緒だった日本人
の女の子2組と関西から来たっぽい3人組
の女の子。中国人の若者男女5人いずれも
個性派ぞろいで笑えた。

って俺等二人もかなり浮いてる存在ではあ
る…なんせ野郎2人だからな。

俺と友人が特にうけたのが、中国人の団体。
男3人と女2人だったんだけど、男2人は見
た目は普通なんだけど、海水パンツ(この響
きにまさに値する)が20年前の小学生がは
いてるような丈が短いぴちぴちの紺の水着。
もし今日本でこのパンツをはいて堂々と湘南
の浜辺に登場したら俺はそいつに座布団10
枚を与えるね。

もう1人はガリガリなんだけど、いっぱしの
「どうだパンツ」肌の色も真っ白で完全なガ
リ勉タイプ。で極めつけがこの3人の中でも
一番ガタイも良くて目立ってる年齢不詳の彼。

快晴のコーラル島、青い珊瑚のビーチにさっ
そうと現われたその姿に違和感極まるいでたち。

俺 「奴はなんでプール帽をかぶってるんだ?」

友人「あのプール帽に対して仲間が誰も突っ込
   みを入れないのが脅威ですな」

友人「自身の抜けの汚染度の認識の違いだな」

俺 「…」

まぁ冗談はともかく1人だけプール帽をかぶっ
てたのには恐らく何か事情があるのかもしれ
ないしあまり突っ込むと差別になるのでここ
までにしとこう。

と思ったんだけどこの後俺等は体験ダイビング
もやるんだけど、その時も彼等中国人と一緒だ
ったんだよなぁ。酸素マスクの使い方のレクチ
ャーを俺の目の前で受けてたんけど、プール帽
をかぶって水中メガネをつけて酸素レギュレー
ターを口に含んでスゥーホースゥーホー練習呼
吸してる姿は海の怪物カリブゾンビかはたまた
海坊主のようで見るものの瞳孔を開かせる。
あんまり笑ったら失礼だって?

ダイビングスーツにプール帽ですよ?
笑えるつ〜の!

簡単な講習が終わり俺と友人は1人のタイ人の
インストラクターについてもらい別々に海の中へ

内心俺は思う。
  
「良かった〜あの海坊主と海中で遭遇したら
 呼吸が乱れて溺れかねないからな」

さて3人で海に入るなり教官(インストラクター)
は俺と友人の互いの手を握らせて離さないよう
に指示をした。なんか男同士手を繋ぐってのに
抵抗を感じたが言われるままにするしかない
ので互いに手を繋ぐ。海中深くなって足が着か
なくなってようやく潜水開始。

しかしここで問題が…俺のメガネに海水が少し
入ってしまったのだ。水抜きのやり方は、講習で
聞いてたので右手を教官に握らて左手は友人と握
らされたが教官に何気なく手を離してくれと合図
し、そしたら教官も俺のメガネに水が入ってるの
に気づき水抜きのやり方を俺の目の前で実演して
くれる。

俺「ぶくぶくぶくぶく」(わかってるから俺の手
  を早く離してくれ水抜きさせてけろ!)

すぐに講習で教わった通り水抜きをするとなるほど
うまい具合に水って抜けるもんだなと実感。
教官がグー?とサインで俺に合図を送ってくる。
恐らく「うまく水抜けたか?」と言ってるに違いな
い、すぐグーサインで無事に抜けたと合図を返す。

しかし右に教官左に友人で間に挟まれた俺は両手を
二人に繋がれてる為に泳ぎ心地がいまいち。

しかも教官は俺からさらに深いとこに潜行しようと
している、にも関わらず友人は俺の左上空?にいて
中々沈んでこない。俺の身体のねじれ剛性は限界に
達しようとしていた。

サンゴ礁がある海底に到着して身体の体制を立った
姿勢にし、足を完全に海底に着いたのはいいが、友
人はどうにも浮力が働いてるらしく海面に浮かびた
くない一心で手をひらひら下から上に一生懸命スク
リューのように動かしてるでないの。

その姿があまりにおかしくておもいっきり笑ったら
ぶくぶくぶくっという俺の吐き出した呼吸があまり
に勢いがあった為メガネに隙間が一瞬開いてまた水
が入ってしまった。

つい1秒前までニコニコだった俺は海低5メートル
だったこともあり真面顔に変貌。

また教官が俺のメガネに水が入った事を察知して水
抜きに実演をして見せてくれる。

俺「ぶくぶくぶく」「わかってるちゅ〜の」

教官の実演のやり方がオーバーで見てるこっちが
笑ってしまいさらに事態が悪化する危険性あり。

しかし今度はメガネの左のほうが半分弱水が入っ
てしまってる為、目も塩で痛い。
こんなに沢山水が入っても水抜きできるのか?と
疑問に思いつつも何とか思いきり鼻で「ふん!」
と息をすると簡単に水が抜けた。
トレビア〜ン。

するとまた教官はグーサインで確認を求めてきた。
すかさず俺もサインを返す。

しばらく潜水してると友人も慣れてきたのか、俺
と手を握ってても違和感を覚えない位置に居れる
ようになったようだ。

サンゴの付近で教官に貰ったパンをゆっくりばら
撒くと魚の群れが辺り一面に群がる。

捕まえたいという衝動を我慢し約30ちょいの体
験ダイビングは無事終了。

さて次はバナナボート。俺と日本人2人の女の子
と3人を乗せて出動。友人は疲れただとかで砂浜
でお留守番。それにしてもバナナボートは面白か
った。時間もサービス精神旺盛だったのかかなり
長い時間だったし、パラセーリングと同じ値段だ
っだ事考えると絶対こっちの方が面白い。

ボートの人にカメラを預けてたので何枚か写真も
撮ってもらったのはいいけど、勝手にカメラの設
定いじらないでくれ!パノラマ設定になって現像
台余計にかかったじゃないの!

午前中のイベント尽くしでお腹も減りビーチのレ
ストランでタイ料理のランチ。

天気も良くなる一方で最高。日焼け止め持ってき
たんだけど、塗るの忘れててもう手遅れだった。
肩がひりひりしてたもんな、この時点で。


さて昼を食べ終ってから少し休みそして帰りのボ
ートがくる2時半まで軽く泳いで本日の海水浴は
終り。

この日はその後、銃を撃ちにいって象に乗って、
オカマショー見てのイベント三昧だった為、疲れ
果ててホテルで爆睡。

なんか後半かなり手抜きの内容ですが、許して下
さいまし。















2002年06月20日(木)
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