2001年02月17日(土) |
キミのためにできること。 |
今日は登校日だった。 昨日の日記にも書いたとおり僕は成績表を無くした(汗 朝、先生にそのことを言うと、
渚☆:『先生、僕成績表出したと思うんですけど、 昨日先生から電話がかかってきたみたいやから、一応探したけど ありませんでした。どうしたらいいかな?』
先生:『何ィィ??!??!?!!!…しゃーないな… 再発行や。 1000円。』
渚☆:『ぇ?!』
先生:『1000円(ニヤリ)』
冗談と真剣の混じった表情で語られたので…迷いましたが 多分作ってくれると思います。って言うか先生が無くしたんじゃないかな(汗
今日は卒業アルバムなんかも貰ったりしました。 卒業アルバムの写真は三年生の一学期に撮ったものだったから 眉毛がまだ太くて(笑めがねかけてて ちょっとぽっちゃりしてたかもしれないです。
だから、見てても、何かおもしろくなかったですね(苦笑
今日は頭髪検査といって髪の毛の長さや身なりを チェックする日でもあったのですが、三送会(三年生を送る会の略)もありました。
結構面白くて、渚は結構笑ってましたが 両隣に座っているのが、僕と気が合わない人だったので 何となく面白くないなぁーって感じてたら 横から、睨んでる気配を感じて、チラリとそっちの方向を見たら チカシ(うちのクラスのボス猿的存在)君がこっちを見ていました。 僕はチカシ君と仲がクラスでもいいほうなので 別に怖くもないですけど 結構怖がっている人はいるらしく…まさしくヤンキーの名にふさわしい人です(爆 目を合わせると殴られる危険性があります。
生意気な高橋なんかが近寄ったら、間違いなく殺されます。
あまり、笑ってないから、また生意気な1、2年を見つけたのかなと思ってたら、
チカシ:『〇〇(渚の本名)ちょっとトイレ行こ。』
渚☆:『ぇ!?今行ってええんかね?怒られんで』
チカシ:『トイレ行くって言うたら大丈夫やって。行こ』
渚☆:『あーい(渚はハーイとは言わない。らしい。)行こか』
と言って立ち上がり体育館の端からトイレに向かいました。 全校生徒がいたので、1、2年から注目されて少し恥かしかったですが 何とか先生たちにも怪しまれずにトイレまで行くことができました。
トイレに行くと、用を足すのかと思ったら
チカシ:『〇〇…俺、まだ受験終わってないんやわ』 渚☆:『ぇ?終ってなかったんや…そかー』 チカシ:『全部スベってしまってさ。絶対受かると思ってたところもスベった』 渚☆:『そか…。でも、まだ決まってない人結構いるよ?』 チカシ:『でも少ないやろ』 渚☆:『う、うん…そりゃーね。うん。』 チカシ:『今日もなかなか眠れやんでさ、寝たの朝の5時やったわ』
僕はチカシ君がそこまでデリケートだなんて 思ってなかったら驚きの連続でした。 全部落ちたってことにももちろん驚きましたが いつも自信持ってるチカシ君が落ち込んでいる姿は 俺より身長低いけどデカク見える、チカシ君が小さく見えました。
渚☆:『もう全部落ちたん?』 チカシ:『あと中京だけかな』 渚☆:『そか…倍率結構高いよね。』 チカシ:『おう…』 渚☆:『そか…』
それからしばらく沈黙が続きました。 そして、チカシ君が『戻るか』と言うて渚達は席に戻りました。
いつも思います。 僕は何て声をかけるべきだったのだろう。 受験で不安だと何人かに今まで言われたが、僕はそれらしき言葉を 自分の言葉を言うことができたことは一度もない。
彼らは僕にただ、愚痴りたかったのかもしれない。 僕を当てにしたのではなく、誰でもよかったのかもしれない。
だけど、何かを求めていたのかもしれない。
僕にできることって何だったのだろう。 友達なのに、何も言うことのできないのは情けなさ過ぎる。
『最後まで頑張って。』 『できるだけやればいい。』 『落ちたってええやん。』 『来年があるさ。』
僕の頭によぎるのは『セリフ』。 場を静めるための台詞。 彼を一瞬だけでも癒すことはできない。
彼に最後に僕が言った言葉は 『ま、チカシ君らしく頑張ってよ。』
僕は心から応援した。 心の底から。彼の幸せを願う。
彼は最後に言った。
『おう。』
僕に何ができただろう。彼の気持ちをどれだけわかってあげられただろう。 僕はその後、考えつづけた。
彼は今も頑張っているのだろうか。
そう思うと、僕はなぜか卒業が悲しくなった。
このままでいたいのかもしれない。 と、初めて思った。
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