2007年08月01日(水) |
おじいちゃん・おばあちゃんへ |
茂樹です。 急に手紙を書かなくてはと思い筆をとりました。 今日はひどく会社で落ち込むことがあったのに、 こうやって筆をとっているのはなんでだろう? 今日も朝の9時から夜中の0時まで働いていたのに、 なんで僕は手紙を書きたいだなんて思ったのだろうと 自分に疑問を感じていながらも書いています。
お元気ですか? 祖父母不幸な僕ですいません。 本当は会いに行きたいのだけれど、 何分幸せなことに仕事があるため、伺うことができません。
仕事を始めて3年という月日が経ちました。 就職が決まって、 バイクで熊本を目指し、 おじいちゃんとおばあちゃんの前で話したこと、 覚えてくれていますか?
僕は高校生の時に、おじいちゃん、おばあちゃんに快晴の空から まぶしい太陽がサンサンと輝く中で、 携帯ラジオを首からさげて芝生を管理している姿を見たあの時から、 人生が変わったと思っています。
あの頃は、 おじいちゃんおばあちゃんが幸せに暮らしができるようにとの思いから、 安直に「社会福祉学部」を目指しました。
それが今では地域の情報を伝える、 ケーブルテレビで働いています。
僕はそのことにとても罪を感じていて、 おじいちゃんとおばあちゃんの前で打ち明けた時に、 泣いてしまいました。 情けない話ですが、 過去の自分に許してもらえたような、 開放されたような、そんな気持ちが溢れたこと、 今でも覚えています。
深夜のいつもなら寝てしまうような時間帯に、 起きて待ってくれていて話を聞いてくれたこと。
おばあちゃんの「ありがとう」の言葉。 おじいちゃんの「そんなことがキッカケになってたんね。 茂樹はいい子だね」 って言葉。
俺は忘れないです。
僕には2年半くらい前から、 好きな子がいます。今お付き合いをさせていただいています。 ひまわりのような明るい子で、 僕はずっとずっと彼女が好きでした。 智子といいます。
彼女と付き合えたことで、 彼女の親、祖父母孝行な姿を見て、 僕はおじいちゃんおばあちゃんを大切にしたいという 気持ちをより大切にすることができました。
とてもいい子です。 きっとおじいちゃんもおばあちゃんも気に入ってくれると思います。
僕がこの手紙を通して言いたいことは、 僕のお母さんは幸せだということです。
親父がお母さんを泣かせた姿や、 お母さんを叩いた姿は、 生まれてこの方、見たことがありません。
親父は、酒を飲みますが、 酒に酔ってお母さんを侮辱したことや傷つけたことがありません。
結婚日や誕生日にはお母さんにプレゼントを贈ったり、 旅行に連れて行っています。
俺とエリのことを大切に二人で育ててくれました。
親父のおかげで、松阪に住む僕たち3人は 幸せに過ごすことができています。
仕事を愛し、毎日がんばっています。
俺はそんな親父の姿を毎日見てきたので、
俺も親父のようになろうと思い、毎日がんばっています。
おばあちゃんがお母さんが遠くに行ったことを心配しているという 手紙をお母さんに書いていましたね。
心配ないですよ。 お母さんは、幸せです。
僕は、生まれてきて良かったと思っています。 親父、お母さんに愛してもらったと心から思います。
親父とお母さんから僕が生まれてこれたのは、 おじいちゃんおばあちゃんがいたからです。
だから、おじいちゃんおばあちゃんを大切にしたいです。
俺はまだまだ半人前です。 もっともっと社会の壁に突き進んで、 くじけながらも、決して歩みを止めない男になりたいです。
小さい頃、 おじいちゃんおばあちゃんに連れて行ってもらった場所のこと たくさん覚えています。
ありがとうございます。 僕にも息子や孫が出来たら、 自分がおじいちゃんやおばあちゃん、 両親に対する思いと同じ思いをもってもらえるような そんな親・おじいちゃんになりたいです。
来年は熊本まで遊びに行きたいなと思っています。 また遊んでくださいね。
それではその時まで。
お元気で。
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