2008年02月18日(月) |
酒は友達。酒だけは俺を裏切らない。 |
酒は友達。 酒だけは俺を裏切らない。
酒は泣きたい時に泣かせてくれる。 酒は笑いたい時に笑わせてくれる。
こんなにも俺に合わせてくれる友達はいない。
そうアイツは言ったっけ。 そしてあの時、俺はそれを冗談半分に聞いて、 そして、バカにしたっけな。
だけど、ちょっとそれが今分かるんだ。
それは俺が個として一人の男として、 なんつうかちょっと近づいたのかなってそう思わせることなんだ。
俺は数センチでもアンタに近づけたんだろうか。 その、なんつうか、男としてというか一人の人間としてだ。 思いというか広さって言うか、そういうもので。
俺は今日思ったよ、やっぱり思ったよ。
大人になったら、叱ってくれる人を探す必要があるんだなって。
探してでも今の自分を否定してくれる人を探す必要があるんだ。 その言葉を鵜呑みしなくていい。 ただ、もう一度自分というものを振り返ることの出来る存在。 それが必要なんだってことを。
一人でアホみたいに家にいて、 ああでもないこうでもないなんて言うてええ答えはそりゃ出ないわ。
俺は、俺みたいに自分勝手な人間によく人が集まってくれると思う。 今日も俺が大学に行ってるってことに気づいた一人が、 電話をかけてくれた。まだコッチにいるんですかと。
俺のように自分勝手な人間に会って何が楽しいんだろうと 正直に俺は自分に対してそう思うのだ。
しかし、ソイツにとってどうかというのは別にして、 やはり自分の信念を持って話してくれる人ってのは、 もうこの年になると貴重になるんだなって思ったのよ。
頭がメリットデメリットでしか物事を考えられなくなった。 それも、俺のメリットデメリットでしか。
「世の中のほとんどのヤツが一度は考える。 だけど、ほとんどのヤツが「まぁいいや」で終わる。 そうやって人生を過ごしてるんや」
俺もそうなのか?俺が今考えていることも一過性なのか。
「お前の前向きなソレに対する考え、俺は手伝うよ。 また〇〇日に飲み会あるから来いさ。 話聞いてもらおうや」
俺は卒業生だ。 もう卒業して、大学には関係のない人間だ。
今思えば自分勝手なことばかりを大学の間にはしてきた。 それでも、俺を迎えてくれる大学は俺にとって大切な場所だ。 やっぱそこは大事にしなきゃいけないだろう。男として。
「この1年、精一杯がんばってみ。 お前は色んなものを見ることができる立場にあるやろ。 それは他の人にはない点やんか。 お前にしかできへんことやんか。 この一年がんばれよ」
「25歳なんだ。 もう30歳まであと5年だ。 1回だ。一回しかチャンスはない。 だけど、だけど、もしもそれが失敗したとしても、 俺は何もせずに死んでいくよりもそれをして失敗した方が、 俺は満足して死ねると思う。」
運もある。運もあるって今なら言える。 運もあるかもしれない。運の存在を確かに訴える人もいるし、 実際俺は運だと思っていたし。 だけど、運だけでないことも確か。 だから、運に頼るべきではないと俺は思う。
運でどうしようもないなら、やはり努力すべきだ。 引き寄せられるかもしれない運をこちらに呼ぶべきだ。 それしかないんだ。諦めるか、それしかない。
「お前は、何がしたいんや」
そう、見つめられて言われた言葉に、俺は、詰まった。 ただ、俺は、何をしてもきっと、それに満足できるんだ。 それに関わることができれば、俺はそれでいいと思うんだ。
だけど、それを知らないことも事実なんだ。 あと2年。あと2年か。
4月まであと2ヶ月。 4月までに考えよう。
真剣なあの目は、裏切りのない目だった。 俺もあんな風に話しができるオッサンになりたい。
たくさんの目をこの3年間見てきた。 あの目に、きっと裏切りはない。
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