paranoia kiss
    

〜してくれない。と思う前に、
自分から与えることから始めてみようと思う。

自己愛の塊でなく、
その存在だけに感謝して。

いなくなるより、いてくれる方がいい。

与えて返ってこない。と見返りを期待せず、
とことん謙虚に。

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あの人と過ごした街で使っていた自転車で、
今は君と暮らすこの街を走る。

愛車にはあの土地の防犯登録が。
見るたびに少し凹むけど。
未だに、手放せない。

君が愛車をメンテしてくれるというのが、
申し訳なく感じる。
でも、嬉しいよ。

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かなり軽くなった髪で、
入ったことのないお店でカフェオレ。

残ったタバコは君にあげよう。

すっきりしたのに、ストールが手放せない。
風邪を引いたら、それこそ漫画の世界。

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二人がかりで髪を染めてもらう。
物凄く男前な一人はにんにくくさくて。

身体の半分だけ匂いが移りそう。

これからおでかけですか?
お仕事は何をされてるんですか?

そんな会話も新鮮。
また、手渡された雑誌にも色とりどりの服が。
これもまた新鮮。

僕が夏場に冬のコートを担いで、
スーツ姿の人々にまぎれていた頃。

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この髪型になったおかげで、
気休めだけど前向きになっている。

思い出すことも多いけれど、
やっぱりあの頃より手に入れたものは多いんだ。
失ったものは大きいけど。

2007年01月29日(月)



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