paranoia kiss
    

時折、冷静になったり、
時折、感情的になったり。

他人のことは分析できるのに、
自分のことになるとさっぱりダメだ。

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昨日の一件から、
あの人のことばかり思い出す。

かすれた声で、彼女の名前を呼んでいた。
旅行に出かけたときに、
海岸を走り回ったっけ。

目の前で泪している君がいるというのに。

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ひときわ輝く星を探そうと
タバコ片手に外に出る。

曇っていて何も見えない。
コンタクトが曇っているのか。
それとも、泪で曇って見えるのか。
お天気のせいなのか。

腫れぼったい目で、新聞さえ読めやしない。

だから、コンタクトも綺麗にして、
泪を拭いて。

もう一度、空を見上げる。

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もうだめかもしれない。と何度も思った。
それなのに、僕はまだ命を繋いでいる。

なんて、ずうずうしんだ。
いなくなるのは僕の方だったのに。
何度も助けられたのは僕のほうだった。

何もできなかった。
してあげられなかった。

たくさんの苦しいことを背負わせていたね。

2007年02月15日(木)



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