paranoia kiss
    

今みたいにダーツバーが流行る前に、
店が終わったら、ダーツがおいてある店で飲んでいた。
たった一人になれる空間が好きだった。
人がやっているのを見るだけだったダーツ。

彼は本当に人から好かれるタイプであったのに、
なぜ、横に居たのが僕だったのか未だにわからない。

ロングの黒髪にメンソールが似合いそうな人が、
横に居るのがお似合いだったと思う。

その頃から、ショートの茶髪で、
男性が好むようなタバコが好きだった。

どうしても欲しい。とだだをこねて貰った、
ハイネケンのトレイ。
店員は内緒でくれた。

今でもトイレにある。

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二股の相手に彼の電話を使って電話をした。
今思えば、大それた芸当。

相手に恋人なんですか?と聞いたら、
そうだ。と答えた。
僕も恋人なんです。というやりとり。

相手はいつから?と聞いてきた。
嘘をついても仕方ないから、正直に答える。

相手は、自分のほうが、遅かった。と言う。

なんだかわけのわからないことで、
意気投合して、2人して、
彼と別れてしまう作戦を立てた。
しかも、同じ日に。

どうしてるんだろう、彼も相手も。

2007年06月20日(水)



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