そろそろ過去にピリオドを打ちたいと思って。
思い立って、ハルくんの住んでいるとこまでこっそり行ってきた。 彼が仕事でいない日、いない時間を狙って。
彼がまだそこに住んでいるかどうか、分からないけど、確かめたいと思って。
久し振りの電車に、最寄り駅にちょっとドキドキ。 冒険するみたいな胸の高鳴りと不安。 あの頃工事中だった駅前の道は、半分綺麗に舗装されていた。 何故かいつもよりも人通りが多い、と思ったら、近くで夜祭をやっているらしい。 本当は日が落ちる前に来ようと思ったのに、着いたら暗くなってしまった。 だけど、ちょこっとアパートの周りを見るだけだし、そんなに時間はかからない。 少し遠回りしながら、彼のアパートのとこまで来た。 玄関のドアの周りも、何も変わってない。 ドアの上にあるガラスから、部屋が真っ暗なのが分かって、 誰もいないって分かってたけど、本当にいないなってちょっと安心。 いない時を狙ってみたけど、もしかして彼がいたり、新しい彼女がいたりしたら、困るもの。 懐かしいなあーって思いながら、何をするわけでもなく、暫くそこにただ立って。 たった、4ヶ月近く前のことだけれど、その前までここに来てたんだなって。 母校に遊びに来たような気分(笑)。 まだ、ポストも、外に出しっぱなしの家具なんかもあって、まだ住んでるんだなって思った。 その後に待ち合わせもあったから、すぐにその場を離れた。 何か、残そうかなって初めは考えてたけど、何も残さずに。 来るときは気付かなかったけど、アパートの入り口付近に新しいポストが取り付けられてた。 そこには、彼の苗字。
引っ越すとか何だかんだ言って、まだ仕事をしてここに住んでるんだね。
それだけ分かって、良かった。 そのまま私は彼の住んでるところを後にした。 帰り道、すれ違った男の人2人組みのうちの一人が、凄い訛りの標準語を喋ってて、 何となくハルくんみたいで懐かしくなった(笑)。 もしかしたら、彼の友達だったりして?(違)
***
そして待ち合わせへ。 かえだとまたいきつけのバーへ行って、タクくんのことを聞いてもらうため。
とりあえず、オーナーに今週は週明けに電話した後、一切連絡してないことを言ったら。
「まだ引くのは早すぎ!」
とのことで。 でも、私が向こうが予定を合わせようとしないって愚痴ったら、
「自由人なんだね」
って。 予定入れたくない人なんだって。 そういう見方もあるのかと思ったけど。 私の腹の虫がおさまるはずもなく、ですよ。 そしたらオーナーが、
「時間とかは決めずに○日空いてる? 時間は何時でもいいからって感じで誘ってみたら?」
とアドバイス。 あー、そういう誘い方は知らなかったなあ。 今度やってみよ。 後は、メールとか電話のテクを教えてもらったり。 何か、ホントにオーナーは私の話に興味を持ってくれていて、 「また話して」って言われてしまった。 私もこんなに気のいい人は久し振りで、また来週来ますって言っちゃった。
とりあえず。 メールでも何でも、連絡してないのはマズイってことが分かったので。 帰りに他愛もない内容のメールを送っておいた。 返事を求めないメールなんだけど。 でも、返ってきてほしなーというのはわがままでしょうか。
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