電車に乗って自分に対してそう思った。
帰りがけにみたセージの他人の空似。 びっくりした。 声が違うけど、それでも似ていた。 混乱した。
会いたい。
それが全くの別人だと分かってすぐ。
神様。 どうしたらセージに会わせて下さいますか?
思わず、そう心の中で言っていた。 泣きそうになるくらいセージに会いたい。
会ったって、連絡取ったって、何にもならない。 私の余計な心配は軽減されるかもしれないけど、 ましてや、この前みたいな状態になったら、同じ事の繰り返しでしかない。 万一、億に一だってセージから連絡がきたとしても、 付き合うつもりがないのなら跳ね除けるべきだ。 私には、彼を友達としてみる事なんて到底出来ないから。 やっぱり、男なんだ。
でもね。 ほんっとうにダメなの。 何度も言い聞かせるけど、ダメ。 セージは私とは一緒にいてくれない。 私もセージとは一緒にいられない。 どうしても。 それは私のせいだから、一番自分が良く分かってる。
いくら待ったって、もう彼からの連絡が来ないことも。
苦しさと、時々来る前向きな自分とで疲れた。 セージに縋ったり、未来を向いてみたり。
何も連絡がないことに、本当に元気でいるのか心配になる。 もしかして、また倒れたりしてない? 不安。 こんなの、連絡取り合ってたってなくったって同じじゃん。 心配にならない分、連絡取ってた方がまだ良かったかも。
でも、それは私が勝手に背負い込んでる分。 降ろしてしまえば良いのに、ねえ。
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