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恋する研究所*
りう
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2008年08月18日(月)
どっちが大事?

寒いくらい涼しい一日。
彼と夜ご飯をおうちで作って食べた。
最初は群馬、栃木辺りにいて都内まで戻って、という道のりの果て。
でも、その日は私は自宅に帰れ命令(笑)が出ていたから、ユウマさんもそれを汲んで動こうとしてくれたけど、私が制した。

いつもならご飯を食べたら、ごろごろするか、それぞれのことをするかの時間だけど、少ししたら出なきゃと考えててとても腰を据えるなんてできず。
一応、彼の隣に腰掛けたけどすぐ「もう出るね」と。
長居したらそれだけグダグダになるし、帰らなきゃいけないのは明白だ。
彼は心待ちにしていたCATVの大好きな番組を見てて、特番だったからその日に絶対見なきゃって思ってるのは私にも伝わってきた。
それでも。
送ってくれるのかなって心のどこかで期待してた。
「送りたいとこだけど・・・すぐそこまででいいかな?」
彼はテレビが気になってしょうがないらしく、私はそれなら外に出なくても、と思って玄関でさよならとなった。
いつもより多めのキスと長めの抱擁。
じゃあね、と言って背を向けて歩いて、涙が溢れる。

彼のお家から仕事に行く朝は全然しめっぽく別れないのに。

通りに出てから、「じゃあね」って声が上から降ってきた。
見ると、彼が階段の上から手を振っていた。

その時、手を振り返したような、笑っただけだったような。

ユウマさんはテレビで頭がいっぱいだった。
駅までとは言わずとも、人通りの多い道くらいまでは送ってほしかった。
あの人は、私が怖い思いをしたっていいんだろうか。

私の安全<<<自分の大好きなテレビ番組

多分、その時は目の前に思い入れのある作品が流れてて、そっちにばっかり頭がいってて、私の帰り道のことなんて考えもしなかったんだと思うけど、
考えて欲しかった。
別に何があるとも知れないし、現実に何も起こらなかった。
今までも、夜に一人で歩いても事件も事故にも巻き込まれなかった。
何かあった時、彼がいたからといって彼が危ない目に遭うことも考えられるし。

でも、そういうことが有り得るってことを可能性に入れて、動いて欲しかった。

それって贅沢?無茶?

そのテレビの番組が優先されたってことに、腹が立ってるだけかな。

涙が止まらない。


エンピツ