二人の間に微妙な空気。 隙間風。 居心地の悪さ。
何と言ったらいいか分からないけれど、彼と二人の時間はそう思う。 悲しい。
私はまた彼からのSOSを感じ取れず、自分中心に考えて行動して、 彼はひたすらそれに付き合ってくれて、壊れかけ。
何とかしなければと焦る。 焦れば焦るほど分からなくなる。
あの人が何を求めているのか。
浅瀬で足をちゃぽちゃぽやっているのが楽しい私。 自分の周りの海水と海の大きさしか分からない。 一方彼は、素潜りダイバーのよう。 表面も分かりながら、深い海に潜り、広く深い海の世界を知る。
浅瀬しか知らない私が深い彼の求めることって、理解できるの?
そんな人間的な厚みの違う私達。 私に乗り越えられるかな? 私も素潜りダイバーになれるかな? どうやったらなれるのかな? 分からない。 不安。焦り。押しつぶされそうになる。
いつも私のことを優先で考えてくれて、私のことを私以上に考えてくれてくれる人だからこそ。 ついていきたいと思う。 だけど、ついていけていない自分に失望する。
ああ。この人にはもっとふさわしい人がいるんじゃないかって。 どうしてこんな自分と一緒にいてくれるのかって。
ここで私が彼の求めるものを分からなければ、彼は壊れてしまう。 どんな強い人にだって、支えてほしい、親身になってほしい時があるのだ。 でも、私は支えてもらっているだけで自分は相手に何もしていないばかりか、自分のことしか見ていない。
だから彼の発するSOSにも気づけない。 意図することも分からない。
気付きたい。分かりたいと思うのに、考えても考えてもこれだと思うことに行き着かない。 もどかしい。 自分が嫌になる。
もっと俺に踏み込んできて。
そういう彼。 踏み込めない私。
この先、どうなっちゃうんだろう。
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