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2004年01月10日(土)
「ラストサムライ」

「ラスト・サムライ」トム・クルーズ、渡辺謙 
驚いた。ハリウッドが本気で日本に迫るとここまで真に迫った「日本」を描けるものなのか。ここで言う「日本」とは、貧困武士の共同体としての村の雰囲気であり、彼らの意識である。よって農民らしき人も出てくるが、彼らのことはこの作品の中では描かれてはいない。また、天皇を巡るエピソードは一種の「もう一つのあったらよかったかもしれない歴史」として理解したほうがいいだろう。

本当にこれは「今は失われた日本」なのだろうか。「和魂洋才」と「集団主義」。これはそのままジャパンビジネスマンたちの態度ではないだろうか。「おたか」のような女性だけは「失われた」かも、といったら怒られるか。(03.12)