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2004年05月01日(土) ■ |
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「月曜日のユカ」は80点 |
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「月曜日のユカ」中平康監督 制作60年代 スタイリッシュなオープニング、所々の遊び心。純情で無知で可愛くて悪魔的な女、加賀まり子。今この役をやれる女性は一人もいない。ホントにいない。これは時代のせいなのか。確かに現代で、公的娼婦はいないから、その親から育った娘はいない。ユカのような価値観を現代にそのまま持ちこむ事は難しいだろう。しかしここで現れた「男と女の勘違い」は現代にも通用する事ではないだろうか。となるとこのような作品をつくらず、このような新人女優を例えば高校生の中から発掘していないのは、現代のプロデューサーの怠慢なのではないだろうか。反対に言えば、加賀まり子とはまさしく稀有の女優だったのだ。それを写し取った中平康もまた。
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