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2005年10月17日(月) ■ |
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「サマリア」は70点 |
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二人の少女の売春に関する話かと思うと相当違う。 韓国版「罪と(罰)」(^^;)
「サマリア」 監督・脚本・編集・美術監督 キム・ギドク クァク・チミン ソ・ミンジョン イ・オル
キム・ギドクの作品は「悪い男」に次いで二作目。 相変わらず心理描写を拒否した演技。 それがまた画面に不思議な緊張感を呼ぶ。
ただし私は 「エレニの旅」と比べるから余計に思うのかもしれないが、 ちょっと中途半端な気がした。 もっといらない台詞を排除したなら、 現代劇から神話伝説にまで昇華したのに。
「サマリア」とはユダヤ人から見た異教徒たちの土地の名前らしい。 ここに出てくる男たちはみんな罪の自覚を持つ新教徒であるが、 女の子二人は異教徒の土地「サマリア」の女であっただろう。
途中、墓参りの場面がある。 韓国はあのような土饅頭が墓なのである。 一人ひとり土葬で祀ってある。 土地が足らなくなるのではないか。 その心配は不要である。墓参りしなくなったら土に還る。 あの墓は韓国式昔(新羅時代)の古墳と同じ形。 墓の前で行う直会(なおらい)。 あの参り方(お供えは豪勢ではなくキムパブとチンロのみ)は 彼の誠実で素朴な性格が現れていてよかった。
ラストは納得。むしろ説明のしすぎ。
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