シネマ日記
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アレクサンドル・デュマの同名小説の映画化。 別名”巌窟王”としても有名なストーリーよね。
ナポレオンが島に流されている時代。 若く優れた船乗りであったエドモン・ダンテスは、長年の友であるモンデーゴとともに乗った船の仕事で その島に流されているナポレオンと遭遇する。 そして彼から、エドモンの人柄を見込んで渡された手紙を 持ち帰ったことから、運命は激変してしまう。 仕事ぶりも評価され、若くして次の航海から船長を任され、 さらに恋人メルセデスとの結婚も近々実現させようと希望に満ちていたそのとき、 エドモンに嫉妬するモンテーゴらのたくらみもあり、 流罪者ナポレオンの反逆の手紙を届けようとした罪でいきなり捕えられ イフ島に流されてしまう。 そこでの投獄生活は悲惨なもので、長年に渡り、彼は自分を無実の罪に陥れた 裏切り者たちへの復讐の気持ちのみで生きながらえていた。 そこで知り合った同じ罪人な司祭とトンネル堀りに力を合わせながら、 当時まだ字も読めなかったエドモンは、司祭から文武多くのことを学ぶ。 事故死してしまう司祭に手渡された地図により宝を手に入れ、 脱走後には、モンテ・クリスト伯と名を変え、姿も一新して 故郷の街に現れ、復讐劇がスタートする。
モンテ・クリスト伯にジム・カヴィーゼル、宿敵モンテーゴにガイ・ピアース。 島で知り合う司祭に、亡くなったリチャード・ハリスと言う配役。 なかなか、どの役柄もその配役が効果的。 島で罪人としてボロボロになっている姿から、伯爵として格好良く主催する夜会に 気球で登場してくる姿の変化が、見事なカヴィーゼル。 ガイ・ピアースも、悪賢く、友に対して嫉妬に狂う嫌な性格っぷりを 上手く演じている、ホントに憎たらしいほど。
いわゆる時代ものだし、暗い島の獄中の話も多いし、 トーンが特に中盤あたりまで眠気を誘うくらいではあるけれど、 伯爵として復活してからの復讐劇は、(少々スピーディーすぎるって気もしなくもないけども(^^;) 加速されて飽きさせない。 実はエドモンとの息子だった・・・って言うメルセデスの子は、 たしかに、どう見ても、ガイ・ピアース似ではなく、 カヴィーゼル似だろう〜(爆) で、なかなか格好イイ若者だったよ。
最後は、辛い復讐生活にピリオドを打ってのハッピーエンディング。 神と司祭の言葉に従ったのね。
で・・・思ったんだけど、冒頭のナポレオンが そもそもエドモンに手紙を託さなければここまでにならなかったかも〜。 彼の人柄(や字が読めないことまで)を利用しようとしたってことでしょ? けっこうずいぶんだよねぇ〜(爆)
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