この日は、この家に引越しをしてきた日でもあるけど死んだ母の誕生日でもある。寒い季節も朝のとりのさえずりで起こされるようになり、幸せな気分に浸ったものだった。この家を建てたとき、母も父がいなくなって一人の生活だったから、同居をと思って部屋もつくったけど、病気がちで病院やら、施設やらでゆっくりとくつろげなかった。お線香をあげるたびに両親の遺影を眺めてみるけど、やはり、さみしいものがある。