2002年01月17日(木) |
September,11 |
あの日の出来事は未だ新鮮な記憶として残っている。
それでも、
そこに何が起こったのか、
そこがどんな空間に残ったのか、
文字として知ろうと、
映像として知ろうと、
何も解ることはなかった。
…ウォール街では
未だに異様な空気が
立ちこめているという...
地下5階分の穴に
110階の建物が2棟も崩れ落ちている
そこ
は、煙を吐き続けていたという。
中は蒸し焼き状態で、
掘削機で穴を掘ろうとすれば
かえってそこから酸素が入り込み
火の勢いが増してしまうという。
それは
一瞬にして形を変え
しかし、
それ以来手が加えられる事はなく、
存在するだけとなってしまった
瓦礫の山が放ち続けている。
時が経つにつれ
悪臭は強さを増しているように感じるという。
街の住人は
ダイオキシンなどが含まれているのではないか
身体に害はないのかと
環境保護団体などに何度も
空気の調査をさせているというが、
心のドコかで気づいているはずだ。
そこ
にはまだ
何千人もの人
が埋まっているからだ。
これは「死臭」だ。
ふと
目にし、
一気に惹きつけられた
あの言葉とその本の存在感。
「私は言葉を信じない。 信じるのは写真の力」
ここが
あの
ニューヨークなの
だ
ろう
か
?
N.Y.でもなく、
アメリカでもなく、
日本と海を挟んだ場所でもなく、
そこは
地球上に存在する所なのだろうか?
地獄
地獄としかいいようのない。
黒い煙に覆われ
地面は真っ白に。
漂うは
恐怖
喪失
衝撃
混乱
廃墟
..............
映画の比ではなく
リアルに訴えかける。
ああ、なんて言えばいいんだろう…
上手く言葉にならない…
それでも書こう。
全身の毛が逆立ち
背中に鋭い線が走った。
訳の分からない恐怖。
私を襲う。
その裏で
安心する自分がいる。
一瞬、視線を上げ
自分の周りを
生きているという状況を
甘々に育てられた今までを
確認し、
悲しく安心する。
写真家というのものに
とんでもない
スゴさ
を感じた。
一瞬を切り取るカメラと写真家。
彼らが切り取った一瞬は
何かが
ある。
怖くて 怖くて 怖くて
逃げたくなる
それでも
目を離せない。
それが
なんなのか
上手く言えない。
言葉では伝わらない。
伝えられない。
文字を知ろう。
言葉を知ろう。
文を知ろう。
私は、
言葉を並べ
表現する人間だ。
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