彼の真意は分からない。
「本当はまいって名前にしようと思ったんだよ」
「だけど、あまりに近すぎるかなと思って」
…彼に初めて唇で触れられた夜の帰り道。
「まいって名前の女とは付き合ったことないな」
彼の中の
唯一のまいは、
私だけ。
例え、
二文字の語呂が好きなだけだったとしても。
例え、
ま と いの響きが好きなだけだったとしても。
貴方の一生傍にいるのよ?
自分の命より大事にする存在でしょう?
かわいくて堪らない、
あなたの娘でしょう?
まいなんて付けたら
何年経っても、
何十年経っても、
名前を呼ぶたび
私を
思い出すんじゃないの?
…そうなっても、
良かったの??
これから何があっても、
私が何をしても、
あなたは優しい気持ちで
私を想ってくれるの??
ねぇ、教えてよ?
私は貴方に想われてる?
大事に想われてる?
…不安で不安で堪らない。
遠くに行ってしまいたい衝動に駆られる。
ねぇ、寂しいよ…
My追加
|