No._ _ _ _ _ _ _ _ _ Date 2002年03月07日(木) |
ボージェスト・遺児 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - こんな夜更かししてていいんでしょうか?でも後もう少しでできなくなるんだし、(毎日部活・・)許してくだされ。あさってからは、ハードデイズを送りますんで。 彼の悲願は「ダービー馬の馬主だった」という思い出をもつことである。ダービーの一着賞金は一千万なのに、本命馬のダイコーターを二千五百万で買ったのは、「商売の損得」ではなくて「どうしてもダービー馬主になりたい」という男の意地のようなものだったろう。 (馬主―/抒情的な幻影) あるときは髪のかたちを変え あるときは職を変えて 絶望と孤独の逃亡生活がはじまる (レース/抒情的な幻影) 「私は素晴らしい金髪を一人と一頭知っている。一人は死んだマリリン・モンローで、一頭はニホンピローエースだ」 (マリリン・モンローとニホンピロ―エース/抒情的な幻影) テイトオーがダービーに優勝し、サンバーストは落馬して薬殺された。二つ並んだ厩舎で祝杯と葬いとが行われているのは、劇的であった。この2頭の僚馬の人生については、また書きたい。今年のダービーはおもしろかった。 それは百篇の死を上回る形而上学であり、人生にまだ偶然が残されていることを物語るものであった。私は雨の空にニホンピローエースの馬券をばらまいた。ああ、ニホンピローエースの夢よ、もう一度! (抒情的な幻影) 「こわい、こわい」と言いながら人を殺す殺し屋を映画で観たことがある。いつも何かにおびえていて、どこと無く頼りなげで、時には孤独の影がさす。 (ダービー紳士録/私の競馬ノート) その男は、「ハクフジの子がレースに出たら、俺はその馬券に十万注ぎ、勝っても負けてもそれで競馬を止めるつもりだ」というのである。 酒場でバッタリその男に逢うと、彼はひどく酔っていて、ハクフジの思い出を感傷的に話したあとで、「おれの競馬はハクフジではじまり、ハクフジで終わるんだ」というのである。・・・・・・・・・・すると男は、みるみる顔を青ざめさせて「あいつめ、おれをダマしやがった!」といってカウンターにグラスを叩きつけたのであった。 (スポーツ無宿/クリフジはいずこに) ダンサーズイメージ、という名は直訳すれば、踊り子の面影である。 (ケンタッキーダービー報告/ダンサーズイメージへの賭け) それは、私の部屋からおりた階段の暗闇に掲げてあったもので、「黒人奴隷逃亡につき、これを発見せるものに一〇〇ドル呈す」という黒人の肖像画入りの広告、黒人の名はホープ(希望の意か)― (プロ―パープルーフの台頭―/ケンタッキーダ―ビー報告) 「If you are going to die, in front ! もしお前が死なねばならないなら、先頭に立って死ね 」 (If you are going to die―/ケンタッキーダ―ビー報告) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - |