秩序と混沌。
目次。過去。未来。


2003年10月22日(水) 祖父、危篤。

昼休み、午後の会議に備えて寝ようとしてたら、ケータイが震えた。
アラーム早く掛け過ぎたか?と確かめると、実家から電話。
祖父が危ないと。

祖父はだいぶ御年寄りだ。よく生きたねと褒めてもらえる位。
だからそういう意味では仕方ないというか、もう十分というか。
実際既に延命処置は断っているという。
体力が勝つか、時間の問題か、そんな感じだ。
ちなみに遠方に住んでいるので顔を見に&見せには行けない。
もちろん親は行くけど。

もう一方の祖父母は私が小学生の時にいなくなった。
当時の私はもちろん子供で。
氏の重みとか重要さとか全く解っていなかった、と今では分かる。
かといって今それらが解っているかっつったら絶対そうではないが、
身近な人に迫るとこんなにも・・・何と言うか。

終業後には久し振りの費用会社持ち食事会があったのだが、
んなもん出てられるような物理的&精神的状態ではなく。
さくさく買い物に行った。一式、持ってないので。

安い買い物ではないので、もちろん試着なんかしたわけだが。
ヲイヲイきのー勢いで切ったヒジの内側見えちまうYO(愚)

帰宅してみると、両親、表面上は予想したほど深刻そうでもなく。
先走り過ぎたかとか深刻に捉え過ぎたかとか
社長&専務の有難い御話し盗み聞くチャンス勿体無かったかとか考えたけど

母が数珠を出してきて。
それは祖母の形見。
ふーん・・・と眺めてたら



『泣くんじゃないよ』





ぶっちゃけた話。
祖父との思い出は、ほとんど無い。
どんな人なのか、よく分からない。
でも、何故か分からないが、すごく悲しい。
顔を見ておきたい。鮮明な記憶を残しておきたい。
生きてるうちに。
まだ、生きてるうちに。

この騒動が、杞憂に終わりますように。



昼に連絡あった後、全く音沙汰無しで。
気になって仕方なくて、終業直後廊下の隅で電話を掛けた。
けれど何故か通じてくれず、脳が沸騰して数往復。

そのうち2回、イケメンが廊下を通った。
1回目はうまいことやり過ごしたが、
2回目は困り果てて俯いて表情歪めて溜息吐きつつ
ケータイたたんで居室に戻る途中を真正面から歩いて来られ。
彼が私を不思議そうに見つつ頭下げる様子が視界の片隅に入ったのは



気のせいか。
てゆーかアタシのそんなところ見ないでくれ。


あるふぁ。 |電子手紙。呟。


回転目。