秩序と混沌。 目次。|過去。|未来。
千人近い人が居たんだから、 同じ台詞放つ人なんざうじゃうじゃ居ただろう。 わかっちゃいるんです、わかっては。 でも。 『シャンソン、よかったです』 あたしが吐いた、この言葉。 握手するほんの少しの間、確実に想いを伝えられるように 列に並びながら必死こいて考えた言葉。 発し終えた時の微妙な表情と共に、しっかり脳味噌にこびり付いてる。 勘違いしてもいいですか。(ダメです) ■ てゆーか。 近頃仕事絡みでキモ男に話し掛けられた。2度も。 仕事に私情挟んじゃいかんので最低限の応対はしているが、 もう生理的に憎たらしくて思い出しただけでも吐き気感がある。 多分忘年会には来るだろう。 アタシが楽しみなのは イケメンと同じ空間に居られる(かもしれない)ことであって キモ男と同じ空気を吸っちまうことではない。 これでもし、イケメンが来なかったら。 もし、キモ男に近くに座られたら。 想像しただけでも吐き気感がする。 あまりに恐ろしくて切りたいくらいだ。 そろそろ限界かもしれない。 イケメンへの想いを黙っているのも。 キモ男を嫌う理由を黙っているのも。 喉がえぐい。胃が痛い。
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