.彩の国へ

私の父は二人姉弟だった。

伯母は私が15の時に脳内出血で亡くなった。
当時いとこが中1と小6。
母を亡くすには早い年齢だと私は思う。

父は6年前に亡くなった。

だからいとこと私らをつなぐはずの父と伯母は既にこの世にいない。

いとこはその後、(父方の)おばあちゃんを母代わりにし、
そして母代わりのおばあちゃんの介護をしながら過ごした。

享年93歳。
いとこのおばあちゃんが亡くなった。
そのいとこが今31歳と30歳。
写真を見せてもらった。介護しているのに楽しげないとこたちと、
微笑を絶やさないおばあちゃん。

幸せだぁ。おばあちゃん。

そのいとこが住むのが埼玉。
今日は所沢の霊園まで四十九日の法要にでかけました。

実はいとこの父でわたしらの伯父に当たる人は、
今ガンと闘病中。声も自らでは出せない。
のどに何か機械を当ててロボットのような声で話す。
いつも無口な伯父だったのでほとんどしゃべらないけど、
喪主なので挨拶があった。


私、人生のうのうと生きてるなぁ。
こどもだなぁ。
いとこよりも長く生きてるのに、何をして生きてるってんだ。

いとこは最近働きにでるようになったと言っていた。
ケアワーカーとして働いているという。


「レクレーション担当でね。苦手だけど司会とかもしなくちゃならないんだよ。」


と笑う。

20代を介護一筋で生きた彼女。
20代を家族を背負って生きた彼。


おばあちゃんの死を心から悲しみ、天へ送った二人。


彼女たちの度量を思うと、ちっぽけな自分を感じる。
曇りだったけど、雨降らなくてよかったね。

2003年10月12日(日)


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