.これからの命、去り行く命



こんにちわ。
今日は父の命日、娘は誕生会でした。
ワタシにとって12月は、
ひとつの命が生まれ、ひとつの命が消えた・・・そういう月です。

6年前、ワタシはまだ温かかった父の手を握り、
父の手の大きさと温もりを感じた。
そのとき父の意識はなかったけれど、私にはあの感触と光景は忘れることがないだろう。

5年前、ワタシの体からひとつの命が誕生した。
生まれてすぐに抱くことができなかった。娘はNICUに運ばれたから。

(去年は、この時期にICUに行ったな・・・)
そうNICUに向かう私は思っていたっけ。

木更津キャッツアイは、主人公が癌で余命半年と言われるストーリー。
なのに明るくフツウに生きる主人公たち。
フツウに生きられるってすごいな。すばらしいな。と思える。

映画でも同じようなテーマが根っこにあるし、
その思いを受け取ると涙が流れる。

「あいつらは、この夏のことも月日がたったら、あんなことあったなーって思い出せるんだよ。
そうやって生きていくんだよ。」
「俺余命半年っていわれたけど、
死ななかったからこうして楽しいこといっぱい経験したわけじゃん。
死んでたら経験できなかったわけじゃん。」

こういうセリフを聞くと、なんかふかーいところに突き刺さる。

なんか命日やら誕生日やら木更津やら支離滅裂だけど、
こうしてフツウに生きていられることって感謝すべきことなのかな。

ワタシは父に生きていてほしかった。
だからワタシを必要とする人がいる今、死んではいけないと思う。

あなたを失いたくない。そう思っている私がいる限り、
あなたは死なないでください。

そう私はみんなに言いたい。もう、失いたくないんです。


「人はいつかみんな死ぬだろ?それと同じだよ。」


同じであってもその日が1日でも遠い日でありますように。

2003年12月10日(水)


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