(仮)日記
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2007年10月27日(土) クローズZERO







学内抗争にいそしむ高校生たちの熱き友情バトル、ってよりも、それを前提としたひとりのヤクザ者の人生の転機、な話だった。

主演は小栗旬、好敵手役が山田孝之、ヒロインは黒木メイサ
そして出張る出張るやべきょうすけ。
ま、話が上記の如くだから仕様がないんでしょう。やべきょうすけは只管においしい役どころ。

小栗の演技はよかったし、周りに食われてたわけじゃないんだけど、小栗の主演てところがちょっと目立たないように思う。
それは脚本と、周りの大人が濃すぎたんだと私は思ってるんだけど。

滝谷の父親へのコンプレックス
ケンの不甲斐無い自分への劣等感
を二大柱に、芹沢と時生くん、時生くんと滝谷の関係性(時生の病気及び手術)ってところでいいのかな。

結局は鈴蘭の天下取りなんだけど、見せ場はそこなんだけど、どうしてもケンさんの印象が強い。

相変わらず遠藤憲一のヤクザが似合うこと似合うこと。
ヤクザといえば岸谷五朗もヤクザの親分なんだけど、岸谷は龍が如くの真島の方が似合ってたなー(同じく三池作品是非ご鑑賞あれ)
遠藤も、ヤクザの親分より若頭の方がぴったりだと思ってるんだけど。

高岡蒼甫の伊崎が思いの外ハマってたような。
ああいうキャラ好きです。金髪イイ。金髪の高岡蒼甫見て、彼がかっこいいことに気付きました(そしてクローズのパンフ見て、ヒートアイランドに出ていたことを知りました。気付かなかった…)

物凄い暴れてて不良ばっかりなんだけど、大人も手の施しようがないんだけど、でもやっぱどこか可愛げのあるキャラクターたちだったなあと。だってまだ高校生なんだよっていう。野球やってるときとか好き放題で、楽しそうなんだよねー
いそいそとメットかぶる芹沢とか、ケンさんに教授願う滝谷とか、メモ片手に喧嘩を売る滝谷とか、可愛いんだけど。

あとね、山田のアロハがね。気になってね。
なんでアロハ。

退院したトキオくんを連れて芹沢が滝谷とリンダマンのタイマン立会人みたいな場面が、ああ拳かわして分かり合えたとこがあるんだよ、みたいな。

小栗は足技が多かった。本人、インタヴューで蹴りが苦手だって言ってたらしいけど。
あの身長であの手足の長さだもん、蹴り技やらせたいのはよくわかる。腕よりリーチ長いし、自分の長所は有効活用しないとね。
山田は劇中ずっと腕を見せてるので。この腕で勝ち上がってきましたってことですか。と思ってたら、設定上芹沢は貧乏で、あの学ランも中学の時のだって書いてあった。そうか、袖が短いだけか…

この二人、もうちょっと身長差が少なければよかったのにね。
しかし、ワイルドな山田孝之もなかなか。

何箇所か殴ってないのもろわかりの部分アリ。
あのどしゃぶりは演出なんだろうが(滝谷と芹沢バトルは夕陽を背にしてだもん)、バトルシーンの小細工って感じもする。当たってないのわかるからね!誤魔化したいよね!
でもあの傘演出は好きだなあ。黒い中に一本だけ、芹沢の傘が白くて彼は別格扱いって風。芹沢の傘の骨が一本露出してて、ああ貧乏だからどこかから捨てられてた傘拾ってきたのかなあと思う。

OPとEDで歌ってたあの人の声、聴いたことあるのはわかってるんだけど一体どこで聞いたのか思い出せないんだよなー

パンフレットに撮影秘話が書かれていて、それが結構面白い。


結論。
男の友情って羨ましい…






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