2008年02月10日(日) |
チーム・バチスタの栄光 |
原作読んでなかったので知らなかったんですが、手術シーンが異様に多いです。心臓の弱い方、血が苦手な方は避けた方がいいかと思われます。
かくいう私も、ちょっと気分が悪くなったので途中トイレに逃げ込みました。貧血起こすかと思った。 そして、まさに上映中に貧血を起こして過呼吸に陥ったお客様がいらしたので、他の客のためにもDVDレンタル開始を待ってください。
残り20分、というところで上記のような状態になり、引き摺られやすい仙名はその後を諦めて劇場を出ました。元々、その前から手術シーンのたびに気分が悪くなっていたので、まあ仕様がないかとは思ってます。 が、結局最後はわからないんだよなあ。犯人までは観たけど、その後の新たな展開に入ったところで終わっているので、この感想もそこまでのものです。
メイキングを観たので、今回の撮影に本格的な機材が投入されているのはよく知っています。折角ロッピーでメイキングDVDを買ったのに、その前日にテレビで観たメイキングとほとんど同じ上に、テレビの方が詳しかったというのはいかに。これで金を取るなローソンよ。
ということで、機材は凄かったですねー。俳優さんたちの手術シーンも現役医師の監修と指導の下に行なわれていたので、大変リアルです。今では小道具もリアルです。実際に手術されている検体の方の心臓もリアルです。あれ何で作られているんですかね。ゴム?動く様もリアルです。そりゃあ気分も悪くなるってものです。私は医龍もダメだった…(じゃあ観に行くなよ)(だって知らなかったんだ、推理ものだと信じて疑わなかったんだから)
阿部さんの高飛車な演技は良かったですね。あの方、ああいう役が似合うんですよねー、上田次郎を思い出します(おい) 演じている本人も言ってましたが、自分がいちばん偉いと信じているので、やること成すこと傍若無人です。他人の心情など放置です。彼は彼の求めるものだけを追い求めていく人間でした。 まさに。
その白鳥とコンビを組まされる羽目になる田口役の竹内も、好きですね。歩き方、走り方、愚痴を聞いて頷くときの感じ、仕草のひとつひとつがちゃんと竹内ではない別の人なんだよな。 人を分析して動物に譬えるのは面白いと思ったんですが、このあたりは臨床心理系の方にしてみれば当たり前のことなんでしょうか?
チーム・バチスタのメンバーの中にココリコの田中がいることに多少どころではない違和感を感じつつ話は進んでいくのですが。
まあ、初っ端から手術シーンで始まります。そういう話です。 その後、タイトルが浮かんで消えて、その後の掴みはうまいなあと思いました。何せ愚痴外来ですもんね。 額のホトケボクロを、おできと一緒にとられてしまって怒る客の、「告訴します」という発言からきますもの。医師で、術死で、告訴とくれば、おおきた!と思います。私は。 そこで、黒子とおできというところでちょっと気が抜けるのが、いいなあと思って。
抜くところは抜いてありますね。全編が手術で、重い場面が多いので、田口と白鳥の登場するシーンはそれと比較して軽く仕上げてあるんじゃないかなあと思ったりします。メリハリが効いているということですか。
合間に現れる実力派、野際さんに、国村さんに(字が出ない)、平泉さん。主要バチスタメンバーも演技力には定評のある俳優さんばかりなので、安心して話に入り込めます。麻酔医は田中だけど(笑)でも芸人さんて結構演技うまい人多いんだよね、コントやったりしてるから。 執刀医が吉川なのはなんでなんだろう、とは疑問ですけど。でも別に悪いわけじゃないですよ。
池内くんの怪しげな空気は良かったですね。執刀医の真後ろからぬうっと姿を現すのが印象的。
桐生助教授の謎が解明された瞬間は、それほど衝撃はなかったですけどね。もっと驚くようなトリックがあるのかと思ってしまっていたからだろうけど。この辺は観る側の、推理ものかぶれのせい。
音楽は出来うる限り排除してあるような感じ。ただ、音楽というのではなく、たまに使用されていたサウンドは好みだった。サントラって重要ですよね、その世界観を別の角度から表現しているような気がします。
結論。 途中トイレに立ったため、折角導入したオートプシー・イメージングを観られなかったのが残念でなりません。
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