(仮)日記
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2009年12月04日(金) クヒオ大佐





実際に起こった結婚詐欺事件を元に作ったという映画です。
堺雅人が主演なんですが、結構マイナな作品なので、私の周りでは知っている人はほとんどいませんでした。

ジョナサン=エリザベス=クヒオ
という偽名、つけっ鼻、片言の日本語で話し、米軍の制服姿で颯爽と現れる堺がとても素敵でした(笑)

父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ。
婚約すれば軍から5000万の結婚支度金がおりるっていういかにも怪しげな話を信じる女性とは一体どんな女か。
なんでそんなのに引っかかったのか非常に謎だけど。

その引っかかっちゃった女性を演じていたのは松雪泰子。この人、本当に美しいなあと思うんです。演技も安心して観ていられる女優さんだし。

共演した皆さん、堺のつけっぱなが気になったみたいですね。パンフレットのインタビューで、皆が聞かれてます。
あのつけっ鼻、観ているうちに慣れちゃって、私はあまり気にならなくなってましたけど。

個人的ツボは、途中で登場した新井浩文。
この人、存在を忘れた頃にスクリーンで観るなあと思う。
そんなに目立つ人ではないんだけど、結構好きな俳優さんです。
今作では、松雪の演じる女性の弟役でした。株で失敗しては姉に金を工面してもらう駄目男っぽい(笑)
この半分ちんぴらなこの弟にクヒオ大佐が偽物だと気づかれ、脅され、金を請求されてピンチに陥るという。

案外情けないクヒオ大佐を演じる堺雅人が楽しめます。

松雪と堺の濡れ場シーンは、もうちょっとリアリティがほしかったなあと私は思いました。そこを求めるなと友人には諌められたが。
前半はよかったんだけど、覆いかぶさってからがいまいち。もぞもぞしてるだけだったからなあ。

冒頭には内野さんも出てます。あの電話の向こうに話し相手はいないんだよなあと考えちゃうんですが。
すっとぼけた感じがとても良かったです。




結論。
滑稽、という単語が似合う映画です。





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