えろいろにっき

2002年12月19日(木) 新宿二丁目

夜9時をすぎたころの新宿公園。
そこには沢山のホモさんたちが集まる。
噂には聞いたことがあった。でも本当なのか?
好奇心が新宿二丁目に向かわせた。

新宿駅につくと、まず歌舞伎町を歩いてみた。
ネオンがけたたましい。
ホストクラブやら、ヘルスやら、飲食店やら、
すべてが混在している。
呼び込みもすごい。
まったくわけのわからない町である。

呼び込み(というかポン引き?)のあんちゃんに捕まってみた。
写真数枚をトランプのように開いて持って見せながら、
「この子、今たまたまキャンセル出て空いてるんだけど、どう?
火、金しか出ない子で、なかなか入れないよ!うちのNo1だから。
30分、5000円で大丈夫!」
などと言う。
週2の出勤でNo1のわけねぇだろと思ったが、写真は確かにかわいい。
しかし、うさんくさい。
ついていく気は始めからなかったので適当に断った。

しばらくぷらぷら歩いた後、目的の新宿公園に向かったが
途中、方向が分からなくなってしまった。
交番前に警官が立っているのを見つけ、
やっぱり性癖疑われるよなあと多少躊躇したけれど、
迷うよりましと思って道を聞いた。

新宿公園についたのは夜の9時半頃だったか。
噂は本当であった。
20人近くいたように思う。
公園のベンチに座ってちょっと観察してみたが、
誰も話しかけては来なかった。
もっとも話し掛けられたら困るけど。
「君達つきあってどれくらいになの?」
とオッサンが少年2人に話しかけている声が聞こえてきた。
ああ、やっぱりここに来ている人たちは本物なんだ。
おれがノンケで興味本位で来ているのがバレたら
どうなるんだろうかと怖くなった。

あまり長居してはいけない。
本物なのはよくわかった。さっさと帰ろうと思い、
新宿公園から歌舞伎町方向へと歩きだした。
通りの両脇でホモさん達が数人で集まって話している。

程なくして、店の明かりが目に入った。
もしやと思い、思い切って入ってみると、
やはりホモさんグッズの店だった。
ローションやへんな興奮剤かなにかも売ってたけれど、
一番面積を占めてたのはビデオ。
「男しぐれ」というタイトルが目に入ったので
手に取ってパッケージの表紙を見てみると、
ふんどし姿のオッサンが後ろ姿で仁王立ちしていた。
こえぇ。

その時、女の人が店に入ってきて、
「すみません。この辺に花屋さんありませんか?」
と店員に尋ねる声が聞こえた。
近くに遅くまでやっている花屋があるのか、
お店の人は、ああ、といった感じで親切に教えてあげていた。
良かった。怖い人ではなさそうだ。

ホモに偏見持つなって思うかも知れんし、
別に俺も偏見など持っていないつもりだったが、
実際ホモに囲まれたら、正直こえぇ。
ホモにかぎらず、自分の常識とは違う空間に
投げ込まれたら、こえぇよ、誰だって。
少なくとも慣れるまではね。
しかし、思い返すに、最も恐れていたのは
自分のなかにホモ性があることに気づかされてしまうこと
だったかもしれない...


 < 過去  INDEX  未来 >


eroiro [MAIL]

My追加
. .
エンピツ