ガーデニングのカモミールを ひっくり返して全部グチャグチャにしたら 母がひっそりと涙を流してるのが見えた。
ごめんね。
だって、この子達も 自由が欲しいって云うからさ。
知人が、遠く離れた彼氏の食事の心配をしていた。 朝っぱらから、そんな惚気を聞くために あたしの携帯は鳴るのか。 壊してやろうかと思った。
犬猫じゃあるまいし。大の大人が、飯作って貰えないだけで の垂れ死んだりしにゃしねーよ。 ついでに、周りに腐る程女居るんだから、セックスだって 事欠かねーだろうよ。お前が心配する事じゃねえ。
そう、ダーだってきっと今頃は 綺麗なおねーさん方と宜しく腰振ってんじゃねーのか?
今日にでも、全部壊れてしまえば良いと思った。
そうして、瓦礫の下に埋まって 動けなくなったアナタが あたしを見つけてこう云うの。
「タスケテ」
そしたらあたしは言ってあげる。
あたしの事は、助けようともしなかったくせに?
そうして、アナタのあたまを、踏み潰して カモミールみたいにグチャグチャにしてあげる。
待っててね。
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