青森の「奇跡のりんご」のように、無農薬の土作りに真面目に取り組んできた福島の農家。それはこれからの日本や世界の大きな希望だった。が、彼らの熱意は「寿命30年の原子炉のために1000年に一度の出来事を想定してどうなる」とリスク管理を鼻で笑った電力会社上層部の浅はかさな考え方に踏みにじられた。放射能に汚染され、自殺を選択した農家の絶望の闇はいかばかりか。悲しい知らせに唇を噛む。