【お知らせ】
来週はセミナー(東京)、香港出張 のため コラム 金財茶房 はお休みさせていただきます。
悪しからずご了解くださいませ。
こんにちは、カン・チュンド です。
私たちはふつう、 「今日買えるモノは 明日も(同じように)買える」と思います。
ところがある朝、スーパーに買い物に行くと
今まで買えていた品物が (お金が足りなくて)まったく買えなくなっている・・。
こんな事態になったら、皆さんはどうしますか?
(んー、そもそもこういう状態、想像できますでしょうか・・?)
上記は(単に)モノの値段 が上がったわけではありません。
お金(通貨)の【価値】が急に下がってしまったために、 (結果として)モノの値段 が跳ね上がったのです。
つまり、あなたの財布には たくさんの紙幣があるけれど、 その 価値 は日に日に目減りしている状態・・。
私たちは(たまたま)このような「お金の価値*変動」を 経験していませんが、
(例えば)南米ペルー では 短い期間に 年金利1000パーセント に なるような「ハイパーインフレ」を経験しています。
また、イギリスの通貨「ポンド」のように、長い時間 をかけて ゆっくりゆっくりその価値が減少してきた 通貨 もあります。
< だいじな基本 >
◆ お金の価値は いつも同じではない・・。
特に お金(通貨)が 金(ゴールド)の「裏付け」を失って以来、 お金 は【揺れ動く資産】として認識されています。
その国の政治、経済、将来性などの「長期的要因」、 また利ざやを求めて売り買いされる「投機的要因」などにより、
お金(通貨)の【価値】は日々変動しているのです。
(もはや 債券 や 株式 と同じ!?)
(例えば)最近は 資源 を有している国の通貨が高いですね。
・オーストラリアドル(アメリカドル に対して・・過去2年)
・カナダドル(アメリカドル に対して・・過去2年)
今後(長期的に見て) 【資源】に対する 需要 が増加することが考えられます。
( → 中国 や インド の人たちが豊かになっていくさまを 想像してみてください・・)
その結果、【資源】を有する オーストラリア や カナダの 「通貨」に対する需要が増す
→ (その国の)お金の価値が上昇する ということなのです。
そういう意味では「ロシア ルーブル」も注目ですね。
(なにしろすごい石油の埋蔵量ですから・・)
・ロシア ルーブル(アメリカドル に対して・・過去2年)
ここ70年くらいは アメリカドル が世界の「基軸通貨」でした。 (未だに)世界貿易の約半分は USD建て決済 です。
自分のところのお金より USD を信用している人たちはたくさん居ます。
(実は アメリカ国内にある ドル紙幣 より、 海外にある ドル紙幣 の方が多いのです・・)
また、表に出てこないお金(地下経済のお金)の相当部分も USD で保有されているでしょう。
(それが「基軸通貨」というもの・・)
しかし、この USD支配 も 大きな「転機」を迎えているのではないでしょうか?
今後、世界は 一極パワー から、 多極的なパワーオブバランス の時代に移行していきます。
(ユーロの上昇はその兆候では・・?)
これから USD が(相対的に)安くなっていけば、 世界の多くの人が「損」をしてしまいますね。
(USD が安くなることに、 アメリカ自身がメリットを感じている部分もあり・・)
そうした【不安】を感じて、政府 や 企業 (一介の個人までも)が ドル以外の 外貨保有割合 を増やしているのです。
もはや世界の通貨は USD という「窓」から覗けばよい、 という単純な図式ではなくなりつつあります。
ひとつだけはっきりしていることは、 「弱い国の 通貨 を持つと損をする」ということです・・。
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