コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2005年01月25日(火) 確定拠出年金 に出会ったなら・・ その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

さて、自分で自分を鍛えるための「ステップ2」ですが、

2.コストを最小化する です。

(実際には望むべくもないのですが)
確定拠出年金プラン の理想を云いますと、

・制度自体にかかる手数料、あるいは各運用商品にかかる手数料を
パーセンテージ ではなく、金額ベースで開示してもらう。

・柔軟性に富んだ 投資教育 を継続的に提供してもらう。

・質を維持させるため(あえて)運用商品を絞り込み、
 中でもローコストの インデックス・ファンド の品揃えを
 充実してもらう。

ということが挙げられます。

んー、(しかし 現実は)プラン参加者が
運用商品の「手数料」を過度に負担しているため、

1〜2%程度の リターン(収益)を諦めているのです。
(本人はその事実さえ知らずに!)

例えば、信託報酬が0.6%以下の
「インデックス・ファンド」を選択し、

支払う手数料を削減すれば 運用の原資 がそれだけ増える、
ということなのですね。


「具体例」を挙げてみましょう。

30年間、毎月5万円のお金を「確定拠出年金」に拠出し、
(結果として)年利8% で運用できたとします。

(この場合、最終受取金額は 約7,500万円 となります・・)

一方(まったく同じ条件で)上記より
1.5% 余計にコストを支払っていた結果、

年利 6.5% の収益率しか獲得できなかったとすると、
最終受取金額は 約5,500万円 となります。

(なんと)26% のロス です!

◆ 皆さん、運用商品の選択 にどうか時間を惜しまないでください・・。

  Investment is your future ですよ。


ぜひ、皆さんの投資の戦略 に叶う、ローコストの
「インデックス・ファンド」をピックアップするようにしましょう。

ちなみに アメリカのインデックス運用大手の「バンガード社」では、
インデックス・ファンドの、信託報酬を含めたトータルコストはおおよそ

0.2%〜0.3% となっています。

(例えば)「バンガード・インデックストラスト500」

のトータルコストは(なんと)0.18% !

(なぜ、日本のインデックス・ファンド は
もっと手数料を引き下げられないのでしょうか・・?)


3.分散投資 です。

資産運用における最悪の惨事は、
ほとんどいつも同じ原因によって引き起こされます。

それは「分散の不足」(= 一極に偏った投資)です。

(これは投資の本質ですが)
運用商品そのもののピックアップより、

どれくらい 株式・債券・不動産・現金 の間で
「分散投資」を行うことができるかの方が、

大きなインパクトがあるのです。


(事実)どのように資産を配分するかで、
ポートフォリオの収益の9割以上が決定する、と云われています。

上記は ↑ アメリカで1986年に発表された、
「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」という
研究結果 によります。


  ● 今週末は 東京 にお伺いします!

【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】

 1/30 Sun 東京・大井町「きゅりあん」14時〜





    先日行いました 第8回【知的人生設計入門】の 記念写真 です。

        参加された皆さん、ほんとうにお疲れさまでした!



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